[翻訳News] Facebookが日本で抱える問題

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【翻訳 by Conyac】 【原文】


Adam氏は新しいメディアの動向を専門的に研究しており、2005年以来オンラインソーシャルネットワークに関する調査をしている。

日本のオンラインコミュニティには匿名性に価値があることが知られている。過去の研究によると、日本人は欧米人と比較して、批判的な評価や自己情報の開示に高い恐怖心を持つ傾向にあることがわかっている。

日本のオンライン行動がFacebookの利用にどのような影響を与えるのかを調べるために、我々は、日本独自のオンラインソーシャルネットワークサービスMixiを好んで使用する18人のFacebookメンバーで、2つのフォーカスグループセッションを実施した。そこで私たちが発見したのは、これらのユーザーの最大の懸念がFacebookのリアルネームポリシーだということだった。

しかし、もし匿名が認められれば再びFacebookを使い始めるかと聞かれると、参加者のほとんどは日本語でのコミュニケーションはMixiの方が便利だからと、気乗りがしないようだった。

調査方法

フォーカスグループのセッションは6月1日と6月10日(それぞれ6および12の参加者)に日本の公立大学で開催された。調査はEメールで参加基準が「過去にFacebookを使ったことはあるが現在は使っていない」学生に対してなされた。参加者全員が国際関係や英語を専攻する大学生で、彼らには追加単位が与えられた。

下記に述べるのはフォーカスグループのセッションで私たちが得た調査結果の概要である。

1、 Facebookは日本での基盤を欠いている

調査によると、オンラインソーシャルネットワークの継続利用には4つの主要な要因が影響していることが分かる。すなわち、

プラットフォームが安全とみなされている

プラットフォームが優れたユーザーインターフェースを持っている

プラットフォームが一般的とみなされている

プラットフォームがよい情報源とみなされている

ソース:【1】【2】【3

参加者の全員は、Facebookの安全性が低く、より複雑なユーザーインターフェースを持ち、Mixi(彼らがより好んでいるオンラインソーシャルネットワーク)と比べて確実に人気がないという考えで一致していた。またそのユーザーは、情報を収集するためにはMixiやFacebookよりもTwitterの方がよいと指摘している。インタフェースに関して参加者はFacebookがオープンかつ大胆で積極的であると評価したが、同時に「日本人には使いにくい」と不平もいった。

2. リアルネームポリシーは問題ではあるが、たいしたことではない

リアルネームポリシーのためにFacebookをやめたのかと尋ねると、参加者の大半がイエスと答えた。一方、匿名性(仮名)が認められればFacebookを積極的にしようするかと聞いてみたところ、回答者のほとんどが気乗りがしないようであった。

彼らはFacebookは国際的なプラットフォームであると考えている。日本人の友だちとコミュニケーションをとるには、Mixiで十分であり、Facebookに付加価値はないといった。これは面白い発見である。何故ならFacebookの使用に関して彼らが示した懸念の全てはリアルネームポリシーに関係していたからである。

3. Facebookを使用する際のリスク

a) 古い友人、知人、同僚は、あなたを容易に見つけ、友人にしてくれるよう頼むことができる。 (外国人にとっては、その要求を拒否することは簡単だが、日本の文化においてはこれは非常に困難であると考えられる)

b) 近況投稿をする際に、ミスを犯すかもしれない。(あるユーザーは誤って英語でハッピーバースデーのメッセージを投稿した後にいかに恥ずかしかったかを述べた)

c) 彼らがウォールに投稿することはどんなことであれネットワーク上の何人かのメンバーにとっては無関係または迷惑なことかもしれない。(日本人は他人を悩ませていないかとても気にする)

d) 写真 のタグ付けは、プライバシーの侵害のなにものでもない。 (彼らは、タグ機能を使用することへの不安を述べた。何故ならその写真をたとえ友人の友人が見るにしても、見知らぬ人に見られているような気がするからだ)

e) ユーザの許可なくスポンサーの話をすることはプライバシーの侵害である。

f) Facebookは、スパムと強引なマーケティングがやりたい放題だ。 (ユーザーは、知らない人からたくさんのスパムと軽薄なメッセージを受け取ったと述べた。ユーザーの中にははまた、Mixiでは聞いたこともない、友人のFacebookアカウントがハッキングされたといった人もいた)

4. Facebookが日本の文化にそぐわないさらなる理由

(以下は私の個人的な見解や意見です)

a) 日本の文化は和を重んじる。(日本に関する国際マーケティング本の最初書いてある「出る杭は打たれる」という言葉を思い出そう)これが次のことを難しくする。

みんながFacebookを利用していないのに、自分だけFacebookに乗り換えること。

自分の気持ちに正直に、何かもしくは誰かを批判する意見を投稿すること。

フレンドにしてくれというリクエストを断ることや、もはやあまり活発でないメンバーを削除すること。(例えば、日本では、新入社員が上司先輩からのフレンド・リクエストを断ったら非常に失礼なことになります)

b) 日本で文化を無視することは高いリスクを伴う。これが次のことを難しくする。

個人情報の公開(記事、写真、ビデオ、イベント、ユーザーの位置)

共有情報が少なければページを閲覧する人も少なくなり、それはFacebookの収入減を意味する

オンラインソーシャルネットワーク上で友だちを作ること

c) 日本は上下関係が強い国だ。これが次のことを難しくする。

職場の先輩、年下の友人、親しい友人、知人、そして親戚と同時に同じメッセージを共有すること

d) 日本は現実逃避に高いニーズがある。これが次のことを難しくする。

実在の人と実名でFacebook上でコミュニケーションをとること

e) 日本は流れを重んじる文化を持っている。日本人は伝統的に直接会って話すことを好む民族だ。オンラインの会話はより多くの誤解を引き起こす可能性がある。18~49歳の日本人のうち過去10年間でインターネットにアクセスしたことがある人は95%だが、Mxi(または他のソーシャルネットワーク)に参加している割合は、常に25%ほどになる。言い換えれば、外国人とは異なり、日本人は友人の地理的な関係にかかわらず、オンライン上の関係を維持しようという強烈な必要性はないといえる。

その他の指摘

a) 現在Google上では「どうしたらFacebookをやめられるか」という検索が毎月約700件ある。(ソース:Google Ad-words)700人もの日本人がそのような検索をしているというのはあまりよいこととはいえない。特にFacebookユーザーがとても少ない日本においては。

b) 現在、日本には約370万人のFacebookユーザーがいるものの、アクティブユーザーの数は、それよりも低いと予想される。

日本に住んでいる外国人登録者は200万人。ということはその中でFacebookに登録している外国人は170万人しかいない。

日本人の友人ネットワークは外国よりも小さく、共有している情報も多くない。つまりアメリカ人に比べるとログイン回数も少ないと考えられる。 (ソース:【1】)

Facebookをやめる人の多くは、Facebookアカウントを削除するのではない。例えば我々の調査によると18人のうち17人はFacebookアカウントを持ったままだ。たとえその人がいつもMixiを使っていてFacebookを気に入っていないとしても。

結論

これまでに述べてきた理由から、Facebookのユーザーが10%(韓国に似てる)に達することはないかもしれない。しかし全体の広告費が高い日本で340万もの日本ユーザーが実質的な広告収入をもたらすと考えると、まだFacebookにとっては有利な状況だ。

また、昨年Twitterがアメリカで財務実績がパッとしなかったにもかかわらず、日本では300万ドルもの収益があったことにも注目したい。一方で日本を失うということはFacebookにとって象徴的な分岐点になるだろう。

何故なら日本という場所で、それまで桁外れだったFacebookの成長が止まったのはオスマン帝国がウィーンでストップし、アレキサンダー大王がエジプトで負けたようなものだったからだ。どちらの場合も帝国は縮小し始めた…

【via Penn Olson 】

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