インフォグラフィックでみるアジア企業のソーシャルメディア利用実態

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

今日のインフォグラフィックシリーズでは、アジア、そして世界のテクノロジー界で重要な話題を視覚的に伝えてくれている。

Burson Marsteller 氏 が先頃リリースした2011年アジアパシフィックの、企業のソーシャルメディア利用調査 (そしてインフォグラフィック)は、企業がその地域でソーシャルメディアをいかに活用しているかをカバーしている。

今年の調査からは、企業がソーシャルメディアを通じてこれまで以上に消費者との交流を図ろうとしていることが分かるものの、 動画共有サイトで動画を使い損ねていたり、複雑なことをカバーできる企業ブログをきちんと運営していないなど、 依然としてあまり効果的に活用していない企業もある。

それでは早速、10の主なポイントを以下に挙げる。

企業活動に活用している、ソーシャルメディアのチャンネル数
Burston Marsteller 氏が喜ばしく思ったのは、アジアのトップ企業によるソーシャルメディアの活用率が2010年の40%から今年81%に上昇したことだ。ということは、この有益なコミュニケーションツールを無視している企業がずっと少なくなったということだ。

市場別・企業が活用するソーシャルメディアのタイプ;2010年と2011年の比較
これら2つのグラフから、企業のコミュニケーションおよびマーケティングに最も積極的にソーシャルメディアを活用しているのは、韓国とマレーシアの企業であることが分かる。これに関しては韓国は相変わらず達人であるが、近隣諸国も追いついてきていることは明らかである。台湾は、依然として大きく遅れている。

活用しているソーシャルメディアのタイプについては、消費者への接触や共有能力があるという点でマイクロブログが人気だ。だが、マイクロブログはより踏み込んだ対話の必要性を満たせないので、表面的という要素がある。

企業のマーケティングおよびコミュニケーションに最も活用されたソーシャルプラットフォーム
このプラットフォーム別の統計を見れば、 企業と消費者の間では、あまり踏み込んだ対話ができていないことが分かる。マイクロブログ(ツイッターからWeibo(微博)まで)の活用は、ブランドを広めるためには素晴らしい方法だが、それ以上のことは望めない。Facebook や Renren(人人)などのソーシャルネットワークを活用すれば、もう少し幅が広がる。だが、その分、企業のブログが犠牲になっていっているようだ。

妙なことに、アジアでは動画の共有がないがしろにされている。特にコンセプトを伝えるカジュアルな動画は非常に有益なのだが、アジアの企業はその魔法が分かっていないようだ。

マーケティングとコミュニケーションに使用される、世界上位のソーシャルプラットフォーム
ここではつながりが総体性を示している。Burston Marsteller 氏は以下のように述べている:

「企業の Facebook ページには、Twitter の「フォロワー」 よりもさらに多数の 「いいね」が見受けられるが、企業が利用するソーシャルメディアとしては、Twitter が卓越したプラットフォームとして抜きん出ている。」

企業が利用するソーシャルメディアチャンネル
ここでもまた、ブランドによる動画関連アウトプットの少なさが見うけられ、その多くが活発的でない企業であったり、頻繁に更新をおこなわない企業であったりする。地域全体で言うと、本アンケートに関わるソーシャルチャンネルのうち、62%は活発的がないと見られるチャンネルであった。

ソーシャルメディアチャンネルと企業のウェブサイトの連携
アジアの多くの国々のブランド企業は、彼らのソーシャルメディア分野における試みと、オンライン上での自身の存在を切り離す傾向にある。なぜそれらを近づけようとしないのか? この地域の企業サイドには、例えば、企業のホームページ上にツイートを埋め込むことに対して控えめであるさまが見受けられる。Burston Marsteller 氏はこれを「面目を失う」ことに関連しているためだろうとと推測する。

一番上手くこれら二つの要素を近づけているのは韓国で、マレーシアとオーストラリアが韓国の後を追う形になっている。

企業による動画共有チャネルの活用
ビジュアル面に話を戻すが、ここではYouku(優酷)やYouTubeなどアンケート対象となった動画チャンネル別に、動画の平均アップロード数を見てみることができる。:

企業によるソーシャルメディア活動の用途
もう少し考えてみよう。企業は、何について、ソーシャルツイート、ウォール記事投稿、ファンページをしているのだろう? アンケートではその答を示している。Burston Marsteller 氏の言葉を引用する:

アジアの企業は、ほとんどの場合ジャーナリスト、ブロガー、その他著名評論家などのユーザに、ニュースを 「押し付ける」 ことに焦点を置いている。

アジアの企業の CEO や幹部の一部は、ソーシャルメディアを頻繁に活用している。

中国ではかなり多くの幹部・経営陣によるソーシャルメディア活用を確認でき、DangDang(当当)の Li Guo-qing(李国慶)氏やXiaomi(小米)の Lei Jun(雷軍)氏などが例として挙げられる。しかし彼らはいい例とは言えないのかもしれない。なぜなら、彼らの近年の Weiboへの投稿は物議をかもしたからである:

業界別・企業によるソーシャルメディアの活用状況
アジアの金融サービスプロバイダーは、ソーシャルにおけるウェブ利用ということでは一番遅れをとっている。そして、驚くべきことに、アジアのテクノロジー関連企業は、その企業のデバイスなどを用いて、ソーシャルネットワークサイトを利用している多くの消費者と、つながりを持つための十分な努力をしていない:

上記を含む全ての調査結果、緻密に調べ上げられた調査内容の概要プレゼンテーションの要約は、Burston Marsteller 氏 の SlideShare ページ上にて確認してほしい。

【via Penn Olson】 @pennolson

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