シンガポール国立大学が国際研究センターを設立、仮想と現実世界を結ぶ研究を推進

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

シンガポール国立大学(NUS)、浙江大学(ZJU)およびシンガポールメディア開発庁(MDA)の3機関の提携により、インターナショナル・リサーチセンター(IRC)が新たに設立されることとなった。Sensor-enhanced Social Media Centre (SeSaMe)と呼ばれる同センターでは、ソーシャルサイバーフィジカルシステムの設計技術を開発する。

このシステムは、コンピューターという仮想世界と、現実社会のコミュニケーションを結びつけるものになる。SeSaMeはまた、これらのシステムのソーシャルメディアアプリケーションも開発していく。NUS副学長(リサーチ&テクノロジー)のBarry Halliwell教授、浙江大学科学技術研究院常務副院長のChen Kunsong教授、およびMDAインタラクティブデジタルメディアプログラムオフィスのMichael Yap理事によってSeSaMe設立の合意書が今日(原文掲載7月16日)署名され、設立が正式に決定した。また、シンガポール情報通信芸術省のYaacob Ibrahim博士、NUS学長のTan Chorh Chuan教授も署名に立ち会った。

「NUSは、IRCを通じて中国科学院、インド工科大学、中国自動化学会、慶応大学、清華大学など数多くの海外機関と強固なパートナーシップを確立してきました。今回、グローバルパートナーの1つとして浙江大学と連携できることを嬉しく思います。私たちのIRCが最新の研究を行うことができるのも、これらパートナーの協力があってこそです。そして、その最新の研究は私たちの世の中の捉え方、そしてコミュニケーションや生活を変える可能性を秘めています」と、NUS学長のTan Chorh Chuan教授は述べた。

浙江大学副学長、開発企画、交渉および留学生担当のWu Zhaohui教授は 「NUSおよびMDAと連携して、シンガポールにSeSaMeを設立することを非常に嬉しく思います。SeSaMeは浙江大学初の海外研究センターとなります。この提携を通じ、アジアのインタラクティブなデジタルメディアの拠点として高く評価されるシンガポールで、私たちの足場を築いていきたいと思います」と語った。

SeSaMeには今後5年間で、総額2,400万シンガポールドルが投入される。MDAからの基金や人材、機器、知的財産権の管理にはNUSおよびZJUからの援助、そして産業界からの支援が投じられる。SeSaMeはすでに、中国インターネット企業のNetEaseと最初の共同研究を行っている。NetEaseは今後2年間に1,000万人民元(約200万シンガポールドル)を投じる予定で、ヘテロジニアスモバイルセンサに関するアドホックサイバーフィジカルネットワークのプロジェクトを支援する予定だ。

【via Technode】 @technodechina

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