インドネシア発のeコマーススタートアップBerrybenka.comはGREE VenturesからシリーズA資金を獲得したとプレスリリースをだした。Berrybenkaの共同設立者であるClaudia Widjaja氏によると、合計投資額は数百万ドル(USD)だという。
資金は商品ラインアップの充実、マーケティング拡大とスタートアップの物流改善に使われる予定だ。Groupon Disdusの共同設立者Jason Lamuda氏も加わり、同社共同設立者のClaudia氏とYenti Elizabeth氏が統括責任者とCEOに就任する。Jason氏はスタートアップのエンジェル投資家であり、アドバイザーとしても関わってきた。
「ファッションはインドネシアのeコマースを取り巻く環境の中で最大の市場規模が見込めるもののひとつであると思います。ヨーロッパ、中国、日本やインドといったより発展している地域では常に地元のファッションeコマース業者が活躍してきました。同様に私たちも地元のインドネシア発のファッションeコマースをリードするプレイヤーとなることを目指しています。」
とJason氏は語る。
2011年8月に設立されたBerrybankaはローカルブランドとインターナショナルブランドの両方を取り扱っている。ドレス、トップス、アウター、アクセサリー、靴、バッグなどを手頃な価格で提供し、全てのインドネシア女性をターゲットとしている。現在までに地元の協力ブランドは250を超えている。
スタートアップは以前、ジャカルタ、シンガポールと東京に拠点を置くアーリーステージファンドのEast Venturesからシード資金を獲得している。インドネシアのeコマースは爆発的に広まり、ファッションもその一部を占めている。DailySocialとVeritransの調査レポートによると、同国のeコマース市場規模は9億米ドルにもなるという。
Berrybenkaの競合にはScallope、BelowCepek、LocalBrand、FimelaShopともちろんRocket InternetのZaloraが含まれる。後者は去年、JP Morganから巨額の資金を得て財政的に非常に安定している。
資金獲得の発表とともに、Berrybenkaはアジアで頭角を現し、急速に広まりつつあるアジアのファッションeコマーススタートアップの仲間入りをしたことになる。シンガポールを拠点とするClozetteとReebonzも昨年シリーズAで資金を獲得している。
GREE Venturesは積極的にインドネシアのeコマーススタートアップに投資をしている。昨年は価格比較サイトのPriceAreaのシリーズB資金ラウンドと大衆消費電子製品とファッション商品を販売するBukalapakのシリーズAラウンドを率いた。
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