AppleのSiriやGoogle Nowのようなモバイル音声アシスタントがあれば、サーチエンジンのホームページに入って言葉を入力するといった面倒なことはしなくてよい。
中国のサーチエンジンBaidu(百度、NASDAQ:BIDU)とSogou(搜狗)の両社は、この新たなテクノロジーに後れを取るまいと、今月Siriに似た独自の音声入力アシスタントをローンチした。
Baidu Voice Assistant(百度語音助手)とSogou Voice Assistant(搜狗語音助手)は共にAndroid用のみで、スマートフォンで自然に会話を交わすように質問や話ができる。そしてこれらのアプリは天気から歌まであらゆる検索を提供し、計算や友人の電話番号などにも素早く回答することができる。
Baidu Voice AssistantはSohu(捜狐、NASDAQ:SOHU)が運営する新アプリであるSogouローンチの数週間後の昨日、ローンチした。Baiduは中国ではトップのサーチエンジン、一方Sogouは市場に占める割合は7.83%とBaiduほど大きくないが中国第3位のサーチエンジンだ。
UIに関しては、両アプリはAppleのSiriよりもGoogle Nowに近く、探している情報がカード状にまとめられて画面に表示される。音声アシスタントに「北京の天気」と話しかけると次のような画面が表示される。左がBaidu、右がSogouだ。
次に、「Jay Chou(訳注:台湾の歌手、周杰倫)の曲」と言うと、両アプリともに自社の音楽ストリーミングサービスに接続されたミニプレイヤーを表示する。こちらも、左がBaiduだ。
もっと軽い話題では、両社の新アプリは求められれば冗談も言ってくれる。
中国語の音声入力アシスタントの分野での競合には、これを専門に扱うiFlyTek(安徽科大訊飛)がある。China Mobile(中国移動)は最近、同社の株式を15%取得している。
これらのアプリはGoogle Playでチェックすることができる。こちらはBaiduのリンクで、こちらはSogouだ。
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