中国における電子書籍は紙の書籍よりも安く買えるが、制作コストは安くない

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【原文】

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中国でオンライン書籍販売を行う大手企業の一つ、Dandang(当当)は、2012年にデジタル書籍で300万元の売り上げを記録した。しかし同社バイスプレジデントのWang Xi(王曦)氏によれば、既存の出版社から受け取った書籍を電子テキストファイル化するのに約500万元が必要であったという。「私たちが受け取っているのは半製品であり、非常に苛立たしいです。」と同氏は不満を漏らしている。

中国の出版社やその他のコンテンツプロバイダは、デジタル書籍販売会社にプレーンテキストを送るだけである。Dangdangは、一般的な書籍のレイアウトに再度編集するために100~200元が必要であり、見栄えの良い図鑑などには最大1000元が必要だという。Tangcha(唐茶)やDuokan(多看)といったデジタル書籍販売会社の中には字体などの再編集などをするのに一冊ごとにもっと費用がかかっている場合もある。

もしDangdangのようなデジタル書籍販売会社にとってに500万元が大きな額でなければ、最大数百万冊のデジタル書籍を欲しがる人々に対してデジタル書籍は高価なものとなる。

Dangdangが抱えるもう一つのコスト問題は、出版社が求めるコンテンツのライセンス料が高く、その料金が本のコンテンツではなく、同サービスがその一度限りの収益をどのくらい欲しがっているかという意欲に基づいて決まることだ。出版社は、どんなタイプの本であれ、数百冊の本に対する価格を求めることがある。

Xiaomi(小米)によって昨年買収されたeブックプラットフォームDuokanは、設立して2年経つが、eブックのフォーマットに3000~4000万元を投資し、出版社を助けてeブックを促進しているが、未だに収益を上げることができないと、DuokanバイスプレジデントのHu Xiaodong(胡曉東)氏は述べた。同サービスは、各本のフォーマットやレイアウトを行うだけでなく、同プラットフォームもしくはソーシャルメディアなどのその他のマーケティングチャネルを活用してサードパーティーの本を販売促進している。

2012年、Duokanのプラットフォームにはわずか1000冊の本しかなかったが、同社はその数を2014年までに2万冊にまで増やそうとしている。Duokanには現在、700万人の登録ユーザがいて、有料ユーザは3万人を超えている。月間販売数は約3万冊で、各書籍の価格は約8~9元。初めての購入者の半数以上がそれ以降も同プラットフォームで本を購入している。Hu氏は、有料ユーザが100万人になれば、Duokanサービスの採算がとれるという。同氏は、中国にはマネタイズの可能な読者が5000万人以上はいると見込んでおり、Duokanプラットフォームで有料ユーザ100万人を獲得できると信じている。

デジタル書籍事業を運営するCITIC Press(中信出版社)は、デジタル書籍の販売実績が低いということが問題の核心だと考えている。パブリッシャーがデジタルブックのレイアウトを手掛けたくないというのも当然だ、コンテンツプロバイダーが1年間で手にする額はわずか数百元なのだからと、同社デジタルメディア部門のトップHuang Peijian(黄锫堅)氏は言う

デジタル書籍の売上は低すぎる。デジタル書籍の平均売上は、パブリッシャーの売上総額のわずか1%にすぎないと言われている。Motie(磨鉄)では、デジタル書籍の販売が同社売上全体の10%を占めており、他社よりも良い実績を上げている数少ないサービスの1社だ。

CITIC PRESSは2010年からデジタル著作権を配布開始した。昨年まで、総収入の1%を占めていた。しかしHuan Peijian氏は忍耐強いようで、中国においてデジタル書籍市場が成長するのは時間がかかるだろうからAmazonの参入が急激な変化を起こすことはできないだろうと言う。

【via Technode】 @technodechina

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