KakaoTalkはインドネシアでのユーザ数が288%増、引続き現地での拡大を目指す

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【原文】

KakaoTalkteam_Mediaday

先日、韓国のメッセージアプリKakaoTalkが「Media Play Day」というプレスカンファレンスイベントを行った。同社は、このイベントでいつも通りに情報を提供する以外に、2つの小さなコンテストを行い、各優勝者にSamsung Galaxy S3 Miniを賞品として贈った(1)。

このイベント中に、私たちはDailySocialと共に、KakaoTalkグローバルビジネス開発のバイスプレジデントYujin Sohn氏に、同社のインドネシアにおける事業の進捗状況と今後の計画について話を聞いた。

KakaoTalkの事業拡大計画には、日本とベトナム以外にインドネシアもターゲット市場として含まれている。1~2月の間に、同社はインドネシアのユーザ数でなんと288%の成長を記録した。

また、「Plus Friends」機能のインドネシア最初のブランドパートナーとして、インドネシア企業2社 ——Pizza Hut DeliveryとGroupon—— との提携も行い、さらにはインドネシア向けのスタンプを作成するために、SaykojiやストリートアーティストのPopoなどインドネシアの数々の有名人やアーティストも取り込んだ。

同社の事業拡大戦略で、「なぜインドネシアを2番目のターゲット市場にしたか」については2つの理由があるとSohn氏は説明してくれた。1つめは、マクロ経済的な理由。インドネシアの人達はものすごい勢いでスマートフォンを受け入れているということだ。

これについては、インドネシアで手頃な価格のAndroidスマートフォンが増え続けていることを見ると特にその通りだと思う。2つめは、非常に話し好きでソーシャルというインドネシア人の特性だとSohn氏は言う。これら2つの要素とインドネシアを組み合わせれば、本当に魅力的な市場のように思える。

一般ユーザを第一に

しかし、インドネシア市場に参入しようとしているメッセージアプリは他にもある。WeChatとLineだ。特にLineは、テレビを使った広告キャンペーンにより積極的なマーケティングを展開しており、先行サービスとしての優位性もある。Arbitron Mobileの最新記事によると、インドネシアでトップのVoIPアプリはLineだという。

では、KakaoTalkはどのようにして競合サービスを打ち負かすつもりなのだろうか?KakaoTalkの広報担当者Susie Lee氏は、インドネシア向けの大々的なマーケティングを計画しているが、まず始めに地域コミュニティやデベロッパーに働きかけて一般ユーザを取り込みたいと考えていると語った。将来的には自社独自のテレビ広告キャンペーンを開始する予定だという。

アプリの強みに関してSohn氏は、無制限のグループチャット、韓国風のテイスト(インドネシアでは非常に人気が高い)、ローカライズされた機能などKakaoTalkにしかない特徴が差別化要素となると考えている。

さらにKakaoTalkは、自社のイメージを楽しいものを提供する会社としてのブランド化を進めている。先日開催したそれほど形式張らない記者会見やミニゲームなどのイベントもその取り組みの一部だ。また、それはユーザに対しKakaoTalkを使ってくれるよう呼びかけることの助けとなっているかもしれない。

もっとローカル色を!

インドネシアのインフラは韓国とは異なる、インターネットの回線速度やスマートフォンの普及率などがそうだ。そこで、KakaoTalkはこの課題に対してどう対処していくつもりなのだろう?

インドネシア国内の通信企業と提携して手頃な価格プランでKakaoTalkを利用できるようにする以外に、同社はスタンプや動くスタンプを圧縮することで同国内のネット回線スピードに対応することができると、Sohn氏は説明してくれた。また、まもなくインドネシアのデベロッパーとも協業し、将来的にはKakaoTalkのゲームタイトルを制作していく予定だという。

インドネシアのBlackBerryユーザ(同国スマートフォンユーザの大多数はBlackBerryを利用)にとって悪いニュースとは、KakaoTalkがBlackberry向けアプリに大規模の新機能 ——例えば、無料通話など—— を加えるアップデートをそれほどすぐにする予定がないことだ。

これは、ハードが古くなりつつあり、能力的に無理があるからだ。だが、KakaoTalkは新しいプラットフォームのBlackberry 10のために同サービスを構築することに関し、Blackverryと話し合いを進めている。

今のところ、KakaoTalkはインドネシアの電話会社XL Axiataと提携し、韓国国外で最初のAnipang大会を開催しようとしている。大会は3月3日まで行われ、賞品としてガジェットがプレゼントされた。さらに、XL Axiataとの提携により、今月からKakaoTalkのユーザは利用料金を携帯電話料金と合わせて支払うこと(キャリアビリング)ができるようになった。

ゲームAnipangの大会に関する詳細情報は、こちらでチェックすることができる。

Yujin Sohn氏のインタビューは、DailySocialとの共同で行われた。

1. 筆者は残念ながらAnipangのゲームでは2人の女の子に敗れ、Kakaoスタンプを入手しただけだった。

【viaTech in Asia】 @TechinAsia