Viberがベトナムで350万人のユーザを獲得、競合メッセージアプリから大きくリード

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【原文】

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Viberがベトナムで350万人のユーザを獲得した。ユーザ数が未だに確認されていないWhatsappを除いては、Viberはベトナムのメッセージアプリ業界の競合他社を打ち負かしている。LineKakaoTalkはベトナムでそれぞれ100万人のユーザを獲得している。ということは、Viber(SkypeのようなVoIP通話も提供)は他社と比べて大きくリードしている。

同市場におけるViberの戦略を明らかにするために、キプロスに拠点を置くViber MediaのCEO、Talmon Marco氏に話を聞いてみた。同氏によると、Viberは1日に2万人のユーザを獲得し、2月には50万人のユーザが加わったと説明している。そこで、私は同氏に「2月の爆発的な成長ぶりの理由は何だと思いますか」と聞かずにはいられなかった。すると、その理由がトレンドだということが分かった。

「当社は、2月の実績を『爆発的な成長』ではなく、進行中の成長と見ています。例えば、1月は39万人、12月は36万人、11月には29万人のユーザを獲得しました。御存知の通り、数字は伸び続けているのです。私の予測では、3月には60万人のユーザが新たに加わると思っています。」

Viberがベトナムで同サービスを積極的に宣伝していないことを考えると、これらの実績は特に素晴らしい。実際、同スタートアップは、事業を展開するいずれの国においても、積極的なプロモーションを行っていない。

Marco氏は同サービスがダウンロードされているOSの種類についてもコメントし、ベトナムではAndroidよりもiOS版のダウンロードが多いが、その差はごくわずかであると述べた。

最後に、Viber 3.0にどのような機能が導入されるのかについて、ベトナム人ユーザにとって嬉しい情報を得た。

「数週間前に発表した通り、Viber 3.0ではベトナム語版を提供します。機能を追加して、ベトナム市場をさらにサポートしていくつもりです。」

ところで、Viberは最近、同サービスの世界のユーザ数が1億7500万人を超えたことを発表した。さらに、e27によると、Viberグローバルユーザの3分の1以上がアジアにいるという。Viberが発表したこれら最近の数字は、Line、KakaoTalk、Zalo(これらのライバル企業3社はそれぞれのユーザ数が100万人、もしくはそれ以下であると認めている)と、ベトナムの若いモバイルユーザの注目を得ようとするその他のチャットアプリにとっての不安材料になることは間違いない。

補足:Viber 3.1では、私が前回の記事で指摘した「通知」機能をユーザが取り除けるようにすると約束してくれた。

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

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