中高生ユーザーが爆発ーー240万人利用の「ツイキャス」EastVenturesなどから約6500万円を調達

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英語の記事はコチラから。

中高生を中心にユーザー利用が爆発的に増加しているライブ配信コミュニティの「ツイキャス」を運営するモイは5月22日、EastVenturesおよびユーザーローカル代表取締役の伊藤将雄氏ら個人投資家を割当先とする第三者割当増資を実施したことを発表した。

調達金額は総額6480万円で、これに伴いEast Venturesの松山太河氏が取締役に、伊藤将雄氏が監査役に就任する。

ツイキャスのリリースは2010年2月。モイ代表取締役の赤松洋介氏が以前のインタビューで語ったように、2012年後半から徐々にユーザーの傾向がティーン化してユーザー数が加速度的に増加。毎月20万人以上のユーザーを追加しながら現在240万人に到達、モイの事業年度内には400万人が達成できる見通しになっている。

次の資金調達ラウンドも視野に

ユーザーが爆発する一方でインフラ面、開発面でのリソースが不足気味になり「さらなる人材、設備面での強化を目的に増資を決定した」(赤松氏)ということなのだそうだ。また、今回の調達をステップに既に次の増資についても動いていると明かしてくれた。

「年内にはこのペースでいけば確実に400万人に到達します。今回の増資はエンジニアを増やし、チームで開発が出来る体制を整えるためですが、その(400万人達成あたりの)タイミングでさらに次のステップを狙うつもりです」(赤松氏)。

また、今回取締役に就任したエンジェル投資家、松山氏も出資についてこう話している。

「赤松さんとは2006年頃からのお付き合いですが、エンジニアとしてFreakOut本田氏(フリークアウト代表取締役の本田謙氏)やいとまさ氏(前出の伊藤将雄氏)も認める実力の持ち主ですし、ユーザ数もかなりの勢いで増加していて、海外での利用も進んでいます。ここでさらにアクセルを踏んでいきましょう、というお話になりご支援させて頂くことになりました。英語圏、アジア圏でも伸ばしていける可能性を持った稀有な企業だと思います」。

ちょっと興味深い話だったのは、新学期のシーズンにツイキャスのアクセスが40%近く落ち込んだ、という話だ。

「新学期ショックと命名しました。恐らく友達を作ったりするタイミングで、配信してる場合じゃなかったんでしょうね。すぐにアクセス回復しましたが」(赤松氏)。

また、ブラジルからのアクセスが全体の10%ということだったので、理由を赤松氏に理由を尋ねたが「勝手に来てます」ということだった。

現在のビジネスは広告と課金が半分ずつの割合で、課金については9割がモバイルから、しかもアンドロイド系がiPhoneよりも多い状況なのだという。

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