インドネシアのトレーダー・投資家向けソーシャルネットワーク「Stockbit」

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インドネシアでは最近、同じような関心事を持つ人を繋げるバーティカルなソーシャル・ネットワークサービスに大きな注目が集まっている。その中の1つが、インドネシアのトレーダーと投資家向けに構築されたソーシャルネットワーク・コミュニティー「Stockbit」だ。

現在、トレーダーや投資家の多くは、Twitterやフォーラム、ブログなどで株の話をしている。だが、情報がかなり散在しているので、トレーダーが全体像を掴みにくく、すべての情報源を1つずつチェックするにはかなりの労力が必要となるだろう。そこで、Stockbitは、ライトで安定性があり、リアルタイムで情報を提供するプラットフォームに、株関連の情報を統合することでそういう問題を解決する支援をしている。

Stockbitの大きな魅力の1つは、使いやすいインターフェースだ。ユーザはライブフィードを使って、アイデアを交換したり、会話をすることができるし、ある特定の株銘柄に関する情報を探す時には、サードパーティーからの情報を収集することもできる。株式情報自体は、インドネシアの株式取引の政府機関であるインドネシア証券取引所が情報源となっている。StockbitのCEO、Wllson Lo氏は次のように付け加え述べている。

「Stockbitはさらに、ある上場企業がインドネシア証券所に何かの発表をすれば、eメールもしくはサイト内でリアルタイムでその情報を通知し、ユーザを支援しています。ですから、株価を左右する可能性のある重要な企業情報を見逃すことはありません。株式取引を行うすべての人にとって、時は金なりです。」

Stockbitは今年1月から運営され始め、これまでにおよそ2,600人のユーザを獲得し、1日の訪問者数は700人となっている。インドネシアのトレーダー市場の規模がそんなに大きくないことはLo氏も認めている。同国の証券取引所に登録されている投資家の数は40万人にすぎない。

そのうちの半数が恐らくインターネットを利用しない年輩の世代であることを考えると、Stockbitの現在のマーケットシェアは約2万人にすぎないかもしれない。こういう課題に直面しながらも、Stockbitのような価値のあるオンラインツールに対しては、トレーダーは忠誠心が高いとLo氏は信じている。そして、テクノロジーに精通した若い世代のトレーダーが年をとるにつれ、同サービスのユーザになることも考えられる。

Lo氏は、データ提供企業と提携してプレミアムの購読モデルを提供することも計画していると語ってくれた。その中には、ユーザがリサーチ・分析・よりよい投資判断を行いやすくなるような株や市場に関するデータなどのファンダメンタルとともに企業のすべての情報が載せられる予定だ。今年の年末までには同機能を開始したいと同氏言う。

Stockbitのインドネシアでの競合サービスの1つはIdsahamで、Stockbitと同様に、ニュース、チャート、ブログ、コメントの機能を提供している。だが、個人的にはStockbitの方が全般的な使いやすさという点において、1歩先を進んでいると思う。しかしそれがIdsahamとの競争に勝つのに十分な要素かどうかについては、今後を見守るしかない。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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