40歳からの起業家精神 – Part1

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e27では、27歳での起業が主だと考えているが、KlujeのJamey Merkel氏はそこに異を唱えている。「起業精神はたくましい。年齢なんて関係ない。」と。

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起業をするには、信用、決心、運、そして起業に対する強い前向きな姿勢がいっぺんに求められる。目をそらさないでほしい。最適といわれる時期でも起業は難しいのだ。頭に浮かんだアイデア1つだけで会社を立ち上げ、成り上がっていくのにも高い壁が立ちはだかる。

そこには先述の信用、決心、運、そして起業に対する強い前向きな姿勢が共に備わっていなければならないのだ。それに加えて、10のタスクを計画し、そのすべてを同時に実行する必要性も考えておかなければならない。あなたが起業するとなった時、増やしたいと切に思う銀行口座の残高が減っていくのを目の当たりにし、多くの起業家が直面する壁の存在に気付き始めるだろう。

まあ、口で説明するのは難しい。自分の手でやってみてこそ初めて気づくものだからだ。

この記事は「40歳からの起業家精神」というテーマシリーズの第1弾である。オンラインでいくつもの議論が交わされているが、答えはただ1つだ。起業に年齢は関係するが、それはあなたの思いもよらないところで関係している、ということである。

起業に適した年齢は?

起業に最も適した年齢というのはあるのか?」これはThe Founder’s Instituteが調査した問いかけだ。同調査によると、年配の起業家ほど成功しやすい。なぜか?もっともらしい理由がいくつか考えられるが、まずは私が見つけた一般的に言われている理由を見てみよう。

    ・若い起業家は、捨て去るべき悪い習慣を持ち合わせていない。その通りだ。だからといって、彼らはいい習慣をたくさん積み上げてきているわけでもない。経験は重要だ。

    ・若い起業家は、失うものが少ない。しかし、危機が迫らないとやる気が出ない。ローンや借金、家族のためとなると成功するしか道がなくなるのだ。

    ・若い起業家は、世界を変えてやろうと躍起で、「どんな境界も、限界点も、障害も乗り越えられると思っている。」(Time誌、Michael Moritz氏の発言より引用)。これも正しい。だがナポレオンでさえ43歳でロシアに侵攻した時、失敗に終わっているのだ。

年配の起業家として、自分が培ってきた人生経験から私が言いたいのは、私のような人々は単にスタートアップ人生をうまく乗りこなす力があっただけだということだ。実際、我々は若い起業家にはないような能力を備えている。

年配起業者の有利な点とは

Forbes誌掲載の、「Do Older Or Younger Entrepreneurs Have The Greater Advantage?(有利なのは若年起業家か、年配か?)」という記事によると、アメリカのスタートアップ企業5000社を対象にした調査から、設立者が45歳もしくはそれ以上の時に起業したという会社が48%に上ることが明らかになった。

しかし4年後、生き残っている企業のうち、設立者が45歳以上であるのは64%になったという。つまり、年配の起業家が立ち上げるスタートアップ企業の方が生き残る確率が高いということだ。驚いただろうか?私は当然の結果だと思う。

年配の起業家の立場から、私は、起業までに培ってきた経験が会社を設立するためのキーポイントを決めるのに役立つと考える。

    ・問題の明確化:Steve Blank氏の言葉を借りるならば、「あなたは『早急に解決すべき』問題を抱えているのか、それともそれはまあ何とかなる問題なのか?」ということである。例えば、私がkluje.comを立ち上げる時、最初は住宅管理人としての経験を活かして所有する分譲マンションの改築をしようとした。そして結果的に、他の住宅管理人も同様のフラストレーションを抱えていることに気付いたのだ。

    ・我々成熟した大人は、ビジネスの世界での経験という面で少しだけ有利だ。特に起業家になるにあたって、有事に対処することができるほどに複雑なタスクはこなしてきている。

これは、私一個人の見解であることを覚えていてほしい。しかし、私に共感してくれる年配の起業家はたくさんいるはずだ。コメントは大歓迎だし、LinkedInTwitterで私のアカウントをのぞいていただきたい。そこで何かしら議論できたら嬉しく思う。あなた方の健闘を祈っている。

『40歳からの起業』についてもっと知りたければ、次回もぜひ参加してほしい。

Merkel氏はkluje.comの共同設立者兼CEOである。同社は「家主が高品質な請負業者を見つけやすくできる」ようPaaS(Platform-as-a-Service、サービスとしてのプラットフォーム)を提供している。

記事の内容は筆者の見解から構成されるものであり、e27が必ずしもこれを支持するものではありません。

【原文】