鎌倉のデザインスタジオが、美しい割り勘アプリ「Split Bill」をリリース

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Split Bill calculator for splitting the bill

複数人で食事をした場合、会計を割り勘するシーンは多い。だが、デフォルトでiPhoneに入っているアプリは美しくなく、機能も多い。鎌倉市にオフィスを置くデザインスタジオ「キサカタ(KSKT)」が、新しいアプリをリリースした「Split Bill」は、インターフェイスが美しいと感じるアプリだ。

機能は極限まで絞りこまれており、金額の加算と、人数の増減だけが可能となっている。グラデーションのあるインターフェイスの色使いが印象に残る。アプリは100円(0.99米ドル)で販売されており、日本語以外にも、英語、ドイツ語、韓国語、簡体字中国語に対応している。

キサカタ(KSKT)は、これまで本誌でも取り上げてきたスタートアップたちのデザインも手がけている。BASEのiPhoneアプリデザイン、写真からフォトタイルを制作できるiPhoneアプリ「niiice」のロゴデザイン、iPhoneアプリのデザイン、PocketConciergeのロゴデザイン、Webサイトデザイン、ブランディングなどだ。

このアプリを見て、ふと考えたことが、デザインスタジオがサービスやアプリを自社で開発する意義についてだ。先日、東京を拠点にしているバイリンガルなウェブデザイン会社AQが、新しくコーヒーの定期焙煎配達サービス「カワクラ」を準備中であることをお伝えした。AQはそのほかにも「hi」というサービスを開発するなど、クライアントワーク以外にも自社でいくつかプロダクトを作っている。そして、これらがクライアントワークにも影響を与えているのでは、と私は考えている。

ウェブサービスやアプリケーションなどは、一度作って終わりではなく、その後も継続的な運用・アップデートが必要になるのが普通だ。デザインスタジオが、自社でもアプリやサービスを開発していることは、運用やその後の発展も見据えた上でのデザインを実施する上で役立つのではないだろうか。

もし今後スタートアップを立ち上げたいと考えている起業家の人がいたら、サービスの運営への理解もあるデザイナーの人を探してみると、作ろうとしているプロダクトをより良いものにできる可能性が高まるかもしれない。

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