学校をいつでも持ち運べるようにーーschoo(スクー)がiOSアプリ「スクー生放送」をリリース

by Junya Mori Junya Mori on 2014.1.9

schoo ios

インターネットを活用したリアルタイム動画学習サービス「schoo WEB-campus」を運営するスクーが、同社が提供する生放送授業をスマホからでも受講できるiOS アプリ「スクー生放送」をリリースした。

「スクー生放送」では、これまでウェブ上で提供していたスクーのコンテンツの体験を、モバイル上で再現することを目指している。スクーのユーザはアプリ上から、開講予定の授業をいつでも、どこにいても確認できるようになり、移動時間中でも授業に参加できるようになる。

左:森氏 右:八木氏

今回の「スクー生放送」のリリースにあたり、スクー代表の森健志郎氏とデザイナーの八木悠輔氏に話を伺った。

スマホ×映像の流れ

スクーがアプリのリリースを行うことになった理由は大きく分けて3つ。まずはスマホ×動画の流れが来ていることだ。

スマホと動画のマーケットは、数字が伸びている市場です。HuluやYoutube、ニコニコ動画など、スマホから動画を見る人が増えてきています。スクーも動画の学習サービスとして、しっかりこの流れに対応していけたらと。

ユーザのニーズに対応

これまでスクーで放送される授業の生放送を見る手段はウェブだけだった。スクーがユーザの声をヒアリングしていると、「スクーの授業開始時間までに家に帰れないから、途中の駅で降りて、PCを開いて見ている」というユーザもいたという。

授業を見逃した、というソーシャルメディア上への投稿も見られ、これまで手が届いていなかった人の隙間の時間にもスクーが入っていくことができれば、新しい展開が見えてくる、と森氏は語る。

スクーが作りたいビジョン

スクーが持つビジョンは「世の中から卒業をなくす」というものだ。「スクー生放送」のリリースは、このビジョンのためにも必要なものだという。森氏は、

人にもっと学びが寄り添う世界、いつでも学校に通えるような世界を実現していきたいと私たちは考えています。そのためには、いつでも学校を持ち運べる、という状態を実現する必要があります。

そのため、当初からアプリを出しましょうという話は出ていました。先に述べたマーケットの成熟やユーザからのニーズ増加といったものとタイミングに合致したので、今回アプリを出すことにしました。

と語ってくれた。

スクーの参加性をモバイル上で実現するデザイン

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スクーが提供するコンテンツには、ユーザの参加性の高さや、双方向のやりとりを前提としたコンテンツづくりなどが大きな特徴として挙げられる。

これまでモバイルのブラウザからも、アクセスは来ていたが、それは十分な状態ではなかったとデザイナーの八木氏はコメントする。

ブラウザだけの状態でもトラフィックは来ていました。ですが、ユーザの参加度合いは高くありませんでした。

ブラウザからは視聴ができるだけで、参加が難しい状態となっていたので、アプリではこの状態を解決することが重要でした。

動画コンテンツであるため、大前提として音が重要、音が途切れるような設計にはできない、と八木氏は語る。回線速度や解像度、放送のチームとの連携など、動画ならではのデザインでは対応が難しい課題もあったが、ユーザストレスをとることにこだわったという。

ユーザがこれまでウェブで体験してきた先生のスライドを見たり、チャットの様子を見られるなどの機能は実装しようとデザインをしました。

screen_iphone_class screen_iphone_women

モバイルでの動画視聴において、ユーザの関心を長時間ひきつけるというのは、PCと比べてさらにむずかしいのではないだろうか。それについては、森氏が以下のように回答してくれた。

ユーザに長い時間動画を見てもらうためには、ユーザの参加性を高めることが1つの解だと私たちは考えています。それをスマホで実現することにこだわりました。

iPhoneからではチャットに参加するのがおっくうになりやすいので、それを解決するために押しやすい「なるほどボタン」をデザインしたり、「着席しましたボタン」など、ウェブ版で実現しているものは、iOSでも実装しています。

これまで紹介してきた以外にも、「スクー生放送」では以下のような機能が利用できるようになっている。

  • 自分の気になる授業を「受けたい!」ボタンで登録・管理
  • 「受けたい!」登録した授業の直前通知
  • 毎月 40 コマ以上追加される新しい授業のお知らせ

schoo ui

Android版のアプリについては、まずiOSのアプリで様子を見て、ニーズが高ければエンジニアを確保して開発したいと考えているそうだ。

また、映像コンテンツとタブレット端末の相性が良いと考えており、今後タブレットに対応するチームも用意していく予定だという。

「スマホ向けの体験の流用ではなく、タブレット独自の参加性を作りたいですね。」

と森氏は語ってくれた。スクーは新しいことへの挑戦と実験、改善を繰り返しながら、2014年の終わりまでに、100万会員の達成を目指す。

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