オンラインサービスで自分がデザインしたマグカップやボウル、お皿などがそのまま家に届く時代がやってくる。
西イングランド大学が、陶磁器のマテリアルを出力できる世界初のセラミックテーブルウェア3Dプリンターを発表した。
ステファン・ホスキンス教授は
「この食器用のセラミックマテリアルを出力できる3Dプリンターは、世界をリードするものだ。このテクノロジーは我々の特許をもつマテリアルが基礎となっている。CFPR(※)で開発されたセラミック材料は、一般的に3Dプリンタで使用される典型的なプロトタイピング材料とは異なり、美しさと機能性を兼ね備えたマテリアルである。」
と述べている。
この3Dプリンターはアーティストやデザイナーや陶磁器メーカー等にアピールできるだろう。だが3Dプリンティングした後、釉薬をかけ、釜で焼く作業が発生するため、全体の工程ではやはり数日かかってしまうそうだ。
また同大学から「Argillasys」という会社がスピンオフで今年の春に設立、このテクノロジーの商用化にのりだす予定だ。すでにイギリスとアメリカで特許を取得し、Argillasys社のプランでは、ユーザーが自身で食器をカスタマイズし、直接出荷できるオンラインストアを提供予定とのこと。
実際に自分の手で触らなくてもインターネットと3Dプリンターで食器類がデザインできるようになるというのは面白い。
※ carbon fiber reinforced plastics = 炭素繊維を重ねてプラスチックで固めた複合材料。軽量で鉄並みの強度を持ち、耐食性にすぐれる。炭素繊維強化プラスチック。
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