両腕を失った少年が3Dプリンターによる義手で、再び自ら食事を口に運べるように

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エリック・エベリング氏が設立した「NOT IMPOSSIBLE」は、3Dプリンターを用いて義手をつくる技術を開発した。この技術は、南スーダンの内戦で手や足を失ってしまった患者たちの救いとなっている。

ダニエル・オマー君、という少年もまたその一人だ。彼は、内戦により両腕を失い、一人では食事をとることもできなかった。

TIME紙の記事を読んで、ダニエル君の存在を知ったエベリング氏は「プロジェクト・ダニエル」を発足し、南スーダンへ飛んだ。専門家で組織されたチームは、3Dプリンターによる義手を開発、ダニエル君の義手を作ることに成功した。

この義手のおかげで、彼は2年ぶりに自分で食事を口に運ぶことができた。

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「プロジェクト・ダニエル」は、単に3Dプリントの義手を開発したのみならず現地の人々自らが、患者を救えるようにもした。病院でワークショップを行い、義手を作る技術を現地の人々に訓練したのだ。

訓練は成功し、エベリング氏が南スーダンを去った後も、現地では3Dプリンティングによる義手が週に1つのペースでつくられているという。

この3Dプリンターによる義手は、TIMEによれば、製造コストはわずか100ドル程度となっており、驚くほど安価に製造できる点にも注目だ。

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