新経済サミット〜パネル・ディスカッション「中東と欧州における破壊的なイノベーション」 #NES2014

SHARE:

emea-panel2-lead-620x389

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

これは、新経済サミット2014の取材の一部だ。更新内容は、Twitter@thebridge_jp からもフォローできる。

東京で開催された新経済サミットの2日目、中東やヨーロッパの政府が地域の起業家にどうやってヤル気を起こさせているかをテーマとしたパネルがあった。登壇者は次の通り。

  • Vertex Venture Capital マネージング・パートナー David Heller
  • Viber CEO Talmon Marco
  • Rovio Entertainment Mighty Eagle Peter Vesterbacka
  • イギリス貿易投資局 ベンチャーキャピタルアドバイザー Chris Wade

パネルの冒頭、Heller は、彼の会社がイスラエルのスタートアップ・シーンをどのように進化させてきたかを説明した。1997年のローンチ以降、Vertex は108社に投資しており、そのうち30社以上がIPOを果たしている。中でも最も最近の事例が、コミュニティ・ベースのリアルタイム交通情報・ナビゲーションアプリの「Waze」で、昨年 Google に買収された。彼はイスラエルのスタートアップ・エコシステムで興味深いのは、国民一人あたりのVC投資金額が他のどの先進国よりも高いことだと強調した。

david-heller-620x349
David Heller

Viber の Marco は、自社を日本の会社だと呼んでほしいと言いながら自己紹介した。今年はじめ、日本の楽天に買収されたからだ。同社はベラルーシでビジネスを開始しロンドンに移転したわけだが、現在は特に東南アジア、中でもミャンマーやフィリピン等に多くのユーザを抱えているのだそうだ。彼の日本の起業家へのアドバイスは、従業員に個人主義を尊重させ、既存の考えに囚われずに考えるのを促すことだと語った。

Rovio の Peter Vesterbacka は、彼の会社が元々はゲーム会社としてスタートしたが、現在は3つのE——Entertainment(エンターテイメント)、Education(教育)、Entrepreneurship(起業家精神)にフォーカスしていると説明した。この努力の一環として、彼らはフィンランド最大のテック・カンファレンス Slush [1] の開催に携わっている。彼は聴衆の中にいる起業家らにグローバルなサクセス・ストーリーを作ることを促し、東京の人口だけでもフィンランド全体の人口よりも多いことを指摘した。スタートアップは目立つべきで、また他社とは差別化すべきで、彼の会社は従業員の多様性を尊重しているとも語った。東京にオフィスを構えて以来、同社は日本人よりも日本らしくありたいと思っているのだ、と述べた。

イギリス貿易投資局の Chris Wade は、会社を設立しようとしている起業家の障害を取り除き、必要なメンターシップを提供することで、ロンドン東部にあるスタートアップ・コミュニティの成長を支えてきたと説明した。彼は、イギリス政府が、シード投資の税を軽減したり、国外から人材を雇用しやすくするため起業家ビザを発行したりして、起業家精神を活性化すべく策を講じているとも述べた。

すべての起業家は速く失敗し挑戦すべきだ、とも語った。それはシリコンバレーの起業家だけでなく、ビジネスを立ち上げたいと考えている世界中の人々が持つべきマインドセットだ。

chris-wade-620x408
Peter Vesterbacka, Chris Wade

  1. 更新: 実際のところは、ユーラシア全体で最大のテック・カンファレンスなのだそうだ。 
----------[AD]----------