新経済サミット〜パネル・ディスカッション「企業におけるイノベーションとは?」 #NES2014

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

これは、新経済サミット2014の取材の一部だ。更新内容は、Twitter@thebridge_jp からもフォローできる。

東京で開催されている新経済サミットの2日目は、誇るべき有名人をスピーカーに迎え、企業がどのようにイノベーションを起こせばよいかをテーマとしたパネルで幕を開けた。

  • 起業家・投資家 Matt Wilsey 氏
  • LINE株式会社CEO 森川亮氏
  • AME Cloud Ventures 共同創業者 Jerry Yang 氏

森川氏による LINE の紹介からこのセッションはスタートした。これまでに我々も取り上げている通り、LINE は現在ユーザ数が4億人に達している。森川氏の見方では、組織の大小にかかわらず、誰もが破壊的なビジネスを作れるということだ。問題なのは、新しいアイデアを出したときに、どの組織にもそれに対してノーを言う人がいることで、そのアイデアを実現しようとするとき、往々にして最大の障害になる。

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LINE株式会社CEO 森川亮氏

日本人は一度計画を作るとそれに従い続け、変えたがらない。そこで森川氏の会社では、長期間にわたった詳細な計画を作ることはせず、そのため、従業員はユーザからの反応によって予期しない変更が迫られても、その準備ができる。彼は、新しいアイデアが良いか悪いかを決めるのは、経営陣ではなくユーザなのだと強調した。

Jerry Yang は検索の巨人 Yahoo の創業者として有名だが、現在はシリコンバレーで投資家として働いている。彼の会社である AME Cloud Ventures は50以上のスタートアップに投資しており、その多くはデータドリブン・ビジネスを展開している。ビッグデータのメソロジーは今後、あらゆる産業が世界中でモノを再考し作り直すことを促すと考えられるので、彼はこの分野に大きな可能性を感じている。彼の戦略では、近い将来に起こることを推測/予測し、それに基づいて、どのようなスタートアップに投資するのかを決めているのだそうだ。

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AME Cloud Ventures 共同創業者 Jerry Yang 氏

モデレータを務めた慶応大学教授の夏野剛氏が「企業の中で起業家のマインドセットを育てるにはどうすればよいか」と尋ねたところ、そこには切迫感が存在するべきだろうと Jerry が答えた。スタートアップは言うまでもなくそれを持っているが、従来から存在する企業が内部から新しいことを起こすためには、切迫感を持つ必要がある。

Matt Wilsey によれば、我々は誰かをイノベイティブにすることなどできない。我々にできることは、イノベーションを起こしやすい環境を作ることだ。イノベーションは往々にして、予期せぬところで起こる。企業にとって最大の失敗は、従業員が挑戦し失敗するのを許容する環境や文化を作る時間が無いことだ、と述べた。

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起業家・投資家 Matt Wilsey 氏