鮮魚流通スタートアップの八面六臂がJCBと提携、販路拡大と新CTOの招聘で成長を加速

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iPad を使った発注で、飲食店向けの鮮魚流通を提供するスタートアップ「八面六臂(はちめんろっぴ)」は今日、クレジットカード大手の JCB との提携により、事業者向けの決済サービスの導入を開始すると発表した。この決済サービスの導入により、八面六臂は契約先の飲食店向けにより柔軟な掛売が可能になるほか、JCB の提携飲食店に八面六臂のサービスの導入を促進する。

八面六臂は全国各地の魚市場などから魚を仕入れ、居酒屋やレストランなどに、現場のニーズに応じて鮮魚を届けている。既存の事業者と異なり、デジタルツールを使って需要と供給をマッチさせることで、売り手(市場/漁師)よりも買い手(飲食店/消費者)主導で鮮魚が供給できることを強みとするスタートアップだ。しくみの詳細については、この拙稿に詳しい。

昨年10月に1.5億円を調達、人材強化/システム開発のスピードアップを課題に挙げていたが、今月に入って斎藤健一氏をCTOとして迎えた。彼は靴のEコマースサイト「LOCONDO」で CTO を務めていた人物だ。これまで八面六臂はアプリの開発などをアウトソースしていたが、斎藤氏配下にシステム開発部を組織し、スピードアップのためシステム開発全般を内製化する。現在の iOS 版に加え、将来は Android 版のアプリも立ち上げるが、目下は特に Rails エンジニアを募集しているとのことだ。勢いのあるスタートアップで腕を試したいエンジニア諸氏は、連絡をとってみるとよいだろう。

JCB との提携による営業強化、斎藤氏を含めた開発体制を本格化させるため、八面六臂は今夏までに社員を50名体制にする。創業者で代表取締役の松田雅也氏によれば、社員の約8割を顧客である飲食店とのリレーション、約2割をシステム開発に従事する要員で構成したいとしている。

松田氏に、八面六臂が目指す今後の方向性について聞いてみた。

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代表取締役 松田雅也氏

料理や素材の良さを求め、消費者に提供する体験を追求するためにも、飲食業は巨大企業だけが主導するビジネスではないと思っています。しかし、いざ料理人が独立して店を始めようとすると、まず仕入先と取引するにも信用が無いという問題にぶつかります。JCB との提携で展開するサービスも、そのような問題解決の一助になるでしょう。

まずは鮮魚流通に集中しますが、八面六臂は、飲食店からインバウンドで注文や情報が入って来るプラットフォームなので、将来的には、米・酒・肉・野菜・果物など、あらゆる食材を流通させられるでしょう。飲食店のニーズが手に取るようにわかるので、料理人の人材派遣などにも可能性があります。

昨年末時点の取引店舗数は300軒、これを年内に1,000軒、2年半後の2016年末には1万軒まで伸ばし、2020年までに日本の漁業水産3兆円市場の約1割、3,000億円の売上達成を目指している。

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