ものづくりにもクラウドソーシングの流れーークラウドワークスが「メイカーズワークス」開始

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本誌取材に対して今年度の年間流通額が20億円規模に到達する見込みと話してくれたクラウドワークスだが、彼らが次に攻めるのは製造業だった。

クラウドソーシングでモノづくり「メイカーズワークス」【クラウドワークス】

クラウドワークスは6月2日、リアルなものづくり関連の企画、設計、検証、販売などに関する仕事と人材をマッチングさせるクラウドソーシング「メイカーズワークス」を公開した。対象となるのは発注側として製造業や建築業の事業者、受注側としてプロダクトデザイナーやCAD設計者などの技術者で、公開時点で試作品製造や金型試作などの製造に関する受発注は準備中となっている。

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今後は、3Dプリントサービス事業者やEMS(Electronics Manufacturing Service)などの施設事業者と連携し、メイカーズワークスで試作・量産段階になった製品を製造プロセスに移行させるような、ものづくり全体を支援するサービス環境の整備を進めるとしている。なお、クラウドワークスはこれにより月間数億円規模の流通額増加を見込む。

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本誌でもDMMおよびnomadと協力して新しい時代のものづくり関連のニュースを配信しているが、この分野は分類も難しく、携わる事業者、人、工程も大変複雑だということが分かってきた。

クラウドソーシングで適切にマッチングさせるにはひとつひとつの仕事の最適化(標準化、仕事内容を分かりやすく属人的にしない)が大切なのだが、対してこのものづくりの世界は極めて職人的な知識や経験が必要とされる場面が多い。このような点についてはある程度運営が進んだ段階で、課題や見通しについてまた取材したいと思う。

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