クラビスが、レシート撮影と駅すぱあと連動による経費管理アプリ「ストリームド(Streamed)」をローンチ

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2014.7.23

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東京に拠点を置くクラビスは22日、スマートフォン対応のクラウド経費管理アプリ「ストリームド(Streamed)」をローンチした。iOS向けアプリが公開されており、レシート撮影による経費入力と、駅すぱあとの乗換案内「Roote」との連動による交通費精算の入力が可能である。Android ユーザは、現時点ではレシートの撮影に機能限定したライト版ウェブ版を組み合わせることで、iOS アプリと同等のサービスが利用可能だ。

同業競合との差別化

この分野には近年競合が多い。それらのサービスとどのように差別化するのか、クラビスの創業者で CEO の菅藤達也(かんとう・たつや)氏に話を聞いてみた。

スマートフォンで撮影したレシートを、人力入力でデジタルデータに変換している点では、トッテオクールDr. Wallet と同じ形を取って入力精度を上げています。ただ交通費についてはレシートが無いことが多いので、駅すぱあと連動で出発駅と到着駅の入力だけで、交通費が自動計算されるようにしました。

企業向けの経費精算と比べると、メリービズは領収書にフォーカスしていますが、我々は交通費精算もスコープに入れています。

クラウドキャストは会社単位の利用のため、企業のアドミニや経理担当主導でトップダウン的に導入されると考えていますが、ストリームドは逆にボトムアップのアプローチで、現場で社員が使い始めて全社に波及していく、というイメージです。

サービス開始当初は、10枚までのレシートが自動仕訳できる「フリープラン」のみの提供で、ユーザ登録時にアンケートに答えることで30枚分の自動仕訳ができるチケットが無料提供される。8月中には、レシートの多いユーザ向けの有料プランがリリースされるということなので、7月中はお試し期間、8月からは本格的に使うことができると考えてよいだろう。

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シンガポール生まれならではのノウハウ

ストリームドを開発したクラビスは2013年10月に事業を開始しており、これまで東京とシンガポールを拠点に受託開発ビジネスを展開してきた。ストリームドは、菅藤氏がシンガポールの会計士と会話を進める中で生まれたアプリで、当初はシンガポールでサービス提供することを想定していた。

シンガポールは、アウトソーシングが上手な国。そのようなビジネススタイルを反映して、ストリームドのアイデアが生まれました。当初はシンガポールに拠点に置く欧米企業に使ってもらい、アメリカやヨーロッパ市場を攻めようと考えていました。しかし、日本にそのようなサービスが無いことを知りました。そこで、当初は英語版で開発していたストリームドを日本語版に切り替え、日本でローンチすることにしました。(菅藤氏)

このような背景から、ストリームドの日本でのローンチに加え、近日中に英語版をシンガポールでローンチする予定だという。シンガポールをハブに、異なる東南アジア諸国に出張することが一般的な現地のビジネススタイルを考慮して、ストリームド英語版は、複数通貨単位での経費入力と為替レート変換もサポートする予定だ。これで海外出張時の経費精算も恐くない。

また交通費精算については現在は手入力ながら、菅藤氏は、将来的に電子マネー機能からのデータ自動取込実現の可能性も示唆した。日本の SuicaPasmo など各種交通系カードはもとより、シンガポールの「ez-link(イージーリンク)」、香港の「Octopus Card(八達通)」、さらにタイやインドの地下鉄カードも Felica 仕様だ。NFC のインターフェイスを持たない iPhone では対応が難しいかもしれないが、Android の NFC 対応端末であれば、海外出張時の経費・交通費完全自動精算と為替変換が実現できるかもしれない。アジアを駆け巡る起業家諸氏は、この上ない利便性を期待できるわけだ。

クラビスはこれまで、自己資金と一部エンジェルからの投資によりブートストラップ・モードで運営してきた。今後、ストリームドがユーザに受け入れられる動向を見定めつつ、外部投資家からの資金調達も視野に入れたい意向だ。

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