自作できる3Dプリンターのボンサイラボより多色造形可能な1ヘッド2ノズルの「BS01 Dual」が登場

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国産3Dプリンターメーカーのボンサイラボは、小型3Dプリンター「BS01」を1ヘッド2ノズル化した新製品「BS01 Dual」を発表した。

世間一般的な個人向け低価格3Dプリンターでは、そのほとんどが1ヘッド1ノズルで、造形は単色に限られている。対して1ヘッド2ノズルの製品では、同時に2つの材料を利用することができるため、2色での造形や、主材料とサポート材料の組みあわせによる造形品質の向上という恩恵を受けることができる。

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ただし「1ノズルに比べ、設定条件等の知識が必要になりますのである程度の知識とチャレンジ精神を要します(同社)」との注意書きもあり、3Dプリンター初心者が扱うには少し敷居が高そうな印象もありそうだ。

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そもそも同社のBS01シリーズは、「目標金額を開始より2日間で集め、3週間で目標金額の5倍以上の約1,050万円の支援を達成」というクラウドファンディングの中でも大成功を収めたプロダクト。「マニュアルにそって自分で組み立てる」という製品設定があるのもユニークだ。今回も既存の「BS01」をデュアルヘッド化するためのDIYキットが発売されるなど、その拡張製はまるで昔の自作PCを見ているかのようである。

本体のBS01については既存の製品をそのまま使っており、本体サイズ250mm×250mm×275mm、最大造形サイズ150mm×130mm×100mm、積層ピッチ0.1mmというのは変わらず。

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気になるお値段は、ABS/PLAモデルの「BS01 Dual」組み立てキットで129,800円、完成品で139,800円で、既存のBS01をデュアルノズル化するキットが25,800円となっている。どちらも8月上旬から出荷開始だ。

2色造形で新しい3Dプリンターの世界を開いてみたいユーザー注目の製品となるだろうか?なお、BS01についてはWikiで有志によるコミュニティページが作成されている。気になることがあれば、そちらをチェックしてみてほしい。

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最後に、同社はJF PolymersのブランドPolymakrの高品質PLAフィラメントを取り扱う「ボンサイセレクション」の開設も発表した。「BS01及びそれ以外の日本の3Dプリンタユーザー向けに、より3Dプリンティングライフを楽しんでもらうために、ボンサイラボと日本での業務提携を行う運びとなりました(同社)」とのことで、高品質フィラメントを探していたユーザーから注目を集めそうだ。

BS01 3D Printer Promo Video from bonsailab on Vimeo.

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