自動車の接近を知らせてくれる自転車用レーダー「Backtracker」

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日本における自転車事故は1年で約12万件、そのうちの84%が自動車との接触によるものだ(※1)。

事故防止のためには、視界が特に悪くなる夜間において自転車のバックライトは重要だが、さらに「後続車のスピードと自分までの距離」をレーダーで確認することができる「Backtracker」が登場した。

Backtrackerは自転車の後ろに装着するリアユニットと、ハンドル側に取り付けるフロントユニットで構成されている。リアユニットには軍用レベルのレーダーが搭載され、車が自転車から約140m以内に近づくとレーダーが車までの距離とスピードを測定する。またLEDで点滅しているので、車のドライバーにも存在をアピールすることができる。

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測定された情報は、Bluetoothでハンドル側に取り付けるフロントユニットに送られ、LEDの光で車のスピードや距離を知らせてくれる。バッテリーの稼働時間は8時間。またAPIが公開されているのでサードパーティ製の開発者によるアプリ開発も可能だ。

サイクリストは目や耳で周りの状況を判断しなければならないが、夜間などの視界が悪い時は状況を確認するのが昼間に比べて困難になるし、また電気自動車など静かな自動車も一般的になってきた。そこでレーダーとLEDで車との距離や速度を伝えてくれる「Backtracker」が開発された。

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南アフリカに本拠地を置くikubu社が開発、クラウドファンディングで出資者を募ったが、目標額の19万4500ドルに対して資金を集めることができずプロジェクトは達成できなかった。179ドル(約1万9000円)からの出資でBacktrackerがひとつ手に入るという内容だった。

The Journey Begins – Unabridged from Backtracker on Vimeo.


※1 日本損害保険協会より

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