雑誌のリプレイスを目指してーー若手ビジネスパーソン向けキュレーションマガジン「U-NOTE」が iPhone アプリをリリース

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U-NOTE代表取締役 小出悠人氏
U-NOTE代表取締役 小出悠人氏

今年の後半は「iemo」と「MERY」がDeNAに買収され、KDDIによる「nanapi」の子会社化など、メディアを運営するスタートアップの動向が話題となった。

そんな中、若手ビジネスパーソン向けメディア「U-NOTE」を運営するU-NOTEが新たな動きを見せた。U-NOTEは昨年12月に数千万円の資金調達を実施しており、当時ビジネスノウハウまとめとして運営されていた「U-NOTE」は、現在ではビジネスパーソン向けのメディアとしてコンテンツを配信している。

現在、ユーザの約60%が34歳以下の若手ビジネスパーソンであり、月間アクティブユーザ(MAU)数は300万人を超えている。トラフィックの約80%がスマートフォンからのアクセスとなっている現状に対応するため、今回「U-NOTE」はすでにリリースしているAndroidアプリに加えて、iPhoneアプリをリリースした

iPhoneアプリリリースの経緯と、U-NOTEが目指す方向に関して、U-NOTE代表取締役 小出悠人氏に話を伺った。

スマホに最適化されたビジネス誌

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現在、「U-NOTE」のUUは月間約300万人。今月には350万UUに到達する見込みだという。20代、30代の若手ビジネスパーソンが読者の中心となっており、「東洋経済オンライン」「現代ビジネス」といったメディアを競合として視野に入れている。

日本のウェブメディアでスマートフォンアプリをリリースしているプレイヤーは少ない。「U-NOTE」がiPhoneアプリのリリースに踏み切った理由はどういったものだったのだろうか。

小出氏「現代人の生活では、スマートフォンの画面がポータルとなります。いかにそこでポジションをとれるかが重要になります。メディアをよりスマホに最適化し、ブランドを構築していくためにアプリをリリースしました」

スマートフォンへの最適化には、接触時間やタイミングに合わせた最適な記事ボリューム、プッシュ通知による記事のお知らせなどがある。

現状では、ソーシャルメディア経由と検索経由での流入が中心となっているが、スマートフォンアプリを出すことでアプリでの読者獲得を狙う。コンテンツ目当てでメディアに訪れるユーザが多い状態から、メディアの存在を認知してもらい、ブランドを構築していくことを目指すという。

雑誌のリプレイスに向けて

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ブランドを構築していくために、U-NOTEが考えていることはクオリティの高い記事を出していくことだ。小出氏はオリジナルであり、かつ質の高い記事コンテンツを出していくことで、ブランドを作っていきたいと考えている。

小出氏「U-NOTEで配信するのは、ニュースではなく、雑誌に掲載されるような人の趣味嗜好、インタレストを反映しやすいコンテンツです。雑誌クオリティのコンテンツをスマホで実現し、読者数の規模を拡大していくことで、将来的にはナショナルクライアントの広告を獲得できる媒体にしていきます」

記事コンテンツの質を上げ、スマホに最適化し、マス広告が出稿されるような媒体へと成長させることがU-NOTEの狙いだ。コンテンツの質を向上させるために、U-NOTEでは編集力のある人材の採用を実施していく。

1年前にインタビューした際に、小出氏は「あくまでメディアではなく、サービスとして運営する」とU-NOTEの運営方針についてコメントしている。であれば、U-NOTEに参画する編集者は、テクノロジーに理解のある人間である必要があるだろう。

元東洋経済オンライン編集長佐々木紀彦氏がソーシャル経済ニュースサービス「NewsPicks」編集部の編集長に就任したことは大きな話題となった。今後、テクノロジーに理解ある編集者が求められる場面は増えそうだ。

小出氏はU-NOTEの今後に関して、キュレーションマガジン「Antenna」のビジネス版を目指すとコメントしている。良くない印象を持たれがちな「キュレーション」というワードだが、メディアをサービスとして捉えた際には非常に重要なポイントになる。今後の展望に関してはまだすべては発表できないとのことなので、オープンになる日を待ちたい。

粘り強くサービスを運営してきたU-NOTE。新旧メディアの利点をマッシュアップしながら邁進する彼らは、どのようなメディアサービスを作っていくのだろうか。