#beGLOBAL SEOUL 2015: 韓国の傑出したスタートアップ20社がしのぎを削る「Startup Battle」〜Part 3

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本稿は、ソウルで開催されている「beGLOBAL SEOUL 2015」の取材の一部だ。

5月13日〜14日の2日間、ソウルの東大門デザインプラザ(DDP)で、韓国のスタートアップ・ニュースメディア beSUCCESS が開催する年に一度のスタートアップ・カンファレンス「beGLOBAL SEOUL 2015」が開催されている。

韓国で最も傑出したスタートアップが集結するピッチ・セッション「Startup Battle」には20社が4回のセッションにわけて登壇する。14日の午前中に開催された3つ目のセッション Part 3 からお届けしよう。

beGLOBAL SEOUL 2015「Startup Battle」Part 3 で審査員を務めたのは、次の方々だ。

  • Jorn Lyseggen / CEO & Founder of Meltwater Group, Chairman & Founder of Meltwater Entrepreneurial School of Technology in Ghana, Africa
  • Tim Chae(채종인) / General Partner 500 Startups Kimchi
  • 安田幹広氏 / Partner, Strategic Investment Office of DeNA
  • ChongMok Park(박종목) / Director, Technology Collaboration of NAVER LABS

Kinfo(스카이워크 홀딩스 / Skywalk Holdings)

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KINFO(킨포)」は、デジタルコンテンツのオープンマーケットで、会社員のための国内外の企業報告書や市場情報をはじめとする法律・会計・税務など情報資料から、レポート・論文など学習資料まで多様な領域の資料を提供する。自身が作成した学習および情報資料だけではなく、各種類の文書作成用素材、テンプレート、イメージ、写真、サウンド、動画などをオープンマーケットに公開し取引できる。韓国の知識情報市場は220億ドル、毎年5%の成長を見せている。プラットフォームを介した資料の売買手数料でマネタイズする。

アメリカの Scribed や Docstoc などは競合になるが、Kinfo は韓国以外に、特にアジア市場に最適化したサー ビス展開を計画しているようだ。

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Protopie(Studio XID Korea / 스튜디오 씨드 코리아)

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Protopie(旧称:SNAP)は、IoT デバイスおよびユーザデバイスのセンサーからの信号を利用したアプリを試作できるプロトタイピング・ツール。既存のプロトタイピングは対象がスマートフォン・アプリに限られ、センサーなどの動的な要素を取り込んだプロトタイピングが難しいのに対し、Protopie はセンサー入力を認識し、その反応に応じたアクションを設計することができる。

スマートフォン単体だけではなく、「スマートフォンとスマートウォッチ」「スマートウォッチとIoTデバイス」のように、複数のデバイス間の作用を伴うアプリを、ドラッグ・アンド・ドロップで設計することが可能。今年は中国市場への進出に注力しており、中国のデザイン学校で学生にアプリを紹介し高い評価を得ている。

Liner(Aurumplanet / 아우름플래닛)

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モバイルでニュースやブログを読むにあたり、コンテンツ全体を読むには長過ぎるので、ハイライトやコメントを入れられるサービス「LINER」。Evernote、Flipboard など、モバイル上で動く他のアプリ上からもハイライトやコメントの付与が可能。現在はフリーミアムだが、今後1ダウンロードにつき $1.99 に移行。ただし、有効なフィードバックが得られれば、1ヶ月 $0.99 のサブスクリプション・モデルで提供する。来月リリースされる機能として、フィード機能と検索機能が追加される。

TESTYD(BD Inc / 비디)

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BD が提供するモバイルアプリをテストするためのクラウドサービス「TESTYD」。Android 複数機種における動作テストを実機を持たずにクラウドベースで代行してくれる。デベロッパは APK ファイルを TESTYD のウェブサイトにアップロード、どの機種でテストしたいかを選択し、テストボタンを押すだけでテストが実行される。サービスマップが自動生成されるので、どの機種がどの画面遷移や機能遷移でエラー/クラッシュしたかが一目でわかるようになっている。

現在は30機種にもに対応しているが、今後数千機種にまで対応予定。韓国でローンチし、年内にはグローバル展開を開始したいとしている。

GameCoach(GameCoach / 게임코치)

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GameCoach は、オンラインのゲーム・コーチングサービス。プロフェッショナルのゲーマーが、どうやったらゲームがうまくなるかを1対1で教えてくれる。

ニューヨークの DEV (Digital Entertainment Ventures)が7月6日〜8月6日に開催するアクセラレーション・プログラムに参加した後にローンチする予定。この分野の市場規模は1,300億ドルと言われ、映画以上よりも大きい。Udemy では、人気 MMORPG「War of Warcraft」の攻略法を29ドルで公開したところ、613人がこれを購入し、総額18,000ドルが集まった。現在、シリーズAラウンドで資金を調達中だ。

Part 3 はここまで。引き続き、午後のセッションからは「Startup Battle」Part 4 の模様をお届けする予定だ。お楽しみに。

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