本稿は、ソウルで開催されている「beGLOBAL SEOUL 2015」の取材の一部だ。
5月13日〜14日の2日間、ソウルの東大門デザインプラザ(DDP)で、韓国のスタートアップ・ニュースメディア beSUCCESS が開催する年に一度のスタートアップ・カンファレンス「beGLOBAL SEOUL 2015」が開催されている。
韓国で最も傑出したスタートアップが集結するピッチ・セッション「Startup Battle」には20社が4回のセッションにわけて登壇する。まずは、13日の午前中に開催された1つ目のセッション Part 1 からお届けしよう。
beGLOBAL SEOUL 2015「Startup Battle」Part 1 で審査員を務めたのは、次の方々だ。
- Jonathan Badeen / Co-Founder & VP of Product of Tinder
- James Kwon(권일환) / Director Qualcomm Ventures
- Eric Kim / Co-Founder & Managing Partner of Goodwater Capital
- Scott Kwon / Principal Partner, Investment Group, K Venture Group
Famy with LINK(SPACOSA / 스파코사)
SPACOSA は、貴重品の紛失防止、家族の安全を目的とした携帯用小型ビーコン「LiNK」を開発。位置情報アプリ「ペミ(패미)」と連携し、LiNK が近くにあるかどうかを知ることができる。また、LiNK の所有者が危険な状態にあるときは、アラートを出す機能も持っている。現在、韓国の B/C2C マーケットプレース(Open Market)で1万ウォン台(1,000円台)で発売している。
EDUCAST(TNT Crowd / 티엔티 크라우드)
TNT Crowd は、誰もが講義コンテンツをアップロードして視聴できるプラットフォーム「EDUCAST」を開発。300人以上の先生から、合計2,500時間以上のビデオを掲載。大学入試や外国語学習のシェアが減る中で、ロングテールの多岐にわたるコンテンツの需要が増えており、これに応えるもの。日本・台湾への展開を計画している。
JANDI(Toss Lab / 토스랩)
JANDI は企業向けのコミュニケーション・ツールで、社員の業務効率の向上を目的として、グループ・メッセージング(PC、Android、iOS対応)とファイル共有を主な機能として提供する。Dropbox や Google Docs など既存サービスとも連携することでユーザの利便性を高めている。日本・台湾市場へ進出済。
MyRealPlan(Aiji Net / 아이지넷)
MyRealPlan は、保険や金融関連に質問ができるコミュニティ・プラットフォーム。ユーザは保険に必要としている条件を入力することで、複数の代理店から最適なプランを紹介してもらえる。ユーザはすでに自分の入っている保険について、代理店から評価してもらうこともできる。一方、代理店は、プラットフォームに備わった営業支援機能を活用し、営業後の顧客フォローアップ情報を共有することで、より質の高い情報を発信することができる。
BeeCanvas(JOKERPACK / 조커팩)
Beecanvas は、使いやすく便利な UI で情報共有やコラボレーションワークができるツール。ホワイトボードに付箋や写真を貼れるようオンラインキャンバスを提供、写真を自由に配置したり、コメントをつけたり、ファイルやリンクを共有したり、YouTube 動画を貼り付けたりすることができる。
Part 1 はここまで。引き続き、午後のセッションからは「Startup Battle」Part 2 の模様をお届けする予定だ。お楽しみに。
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