デザインプロトタイピングツールのInVisonが4,500万ドルを調達ほかーーエンタープライズ系話題5選 

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編集部注:「要チェック!エンタープライズ系話題5選」は海外エンタープライズ系テクノロジーの話題をまとめた連載。本誌でも執筆中の「インプットをアウトプットするブログ」ブロガーで、B2Bスタートアップ・インキュベーション「archetype」所属の鈴木大貴氏がセレクトしたニュースをお送りします。

リワードで回答者を囲うオンラインサーベイのSurvataが600万ドルを調達

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オンラインサーベイのサービスを開発するSurvataがシリーズAで600万ドルを調達しました。Survataは消費財メーカーや広告代理店など消費者の声を聞きたい企業向けが調査対象である消費者のデモグラフィックを選択し簡単にアンケートが作成できるサービスを回答者1人あたり1ドルで提供しています。

ここまでだと巷によくあるサービスのひとつですが、大きな特徴は自社で調査モニターを抱えていないところ。オンラインメディアなどのパブリッシャーと組み、ユーザーが有料の記事や動画再生をする際、課金するかサーベイに答えるか選択。その時に答えたサーベイを集計し結果として返しています。SurveyMonkeyやQualtricsなど競合が多い分野ですが、順調にトラクションを獲得していることが今回の調達に至った要因のようです。

参考記事:Survata Surveys Investors, Raises $6 Million Series A

中小医院向け効率化ソリューションのKareoが5,500万ドル調達

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中小の医院や医療従事者向けに電子カルテ、マーケティング、請求管理といった業務ツールを提供するKareoが5,500万ドルを調達しました。Kareoは創業10年の老舗スタートアップで今回の調達はシリーズGにあたるとのこと。

Kareoは今まで30,000人の医師や医療従事者に使われており、延べ4,000万の患者に診療に活用された実績を持っています。アメリカだけでも75万の医療施設がKareoのターゲット市場となっているようですが、既に全体の5%を抑えており年間の売上は5,000万ドルを超えているとのことです。

参考記事:Medical Office Software Maker Kareo Raises $55M

デザインプロトタイピングツールのInVisonが4,500万ドルを調達

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デザインプロトタイピングツールを開発するInVisionがAccel PartnersやTiger Gobal ManagementなどからシリーズCで4,500万ドルを調達しました。

約1年前、主に営業チーム立ち上げのために2,100万ドルを調達していますが、今ではTwitter、UBER、shopify含む500社がサービスを利用しており、日次で3,000ユーザーが新規でサインアップしている状態しております。今回の調達を受けてInVisionはソーシャルやコラボレーションの方向にプロダクトのスコープを広げていくようです。

参考記事:InVision Prototyping Tool Lands $45 Million In Series C Led By Accel

リードスコアリングツールのLeadspaceが1,800万ドルを調達

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リードスコアリングツールを開発するLeadspaceがシリーズBでBattery Venturesなどから1,800万ドルを調達しました。LeadspaceはSalesforce等の既存の顧客データベースとソーシャル上のデータから見込顧客の購入可能性をスコアリングし、マーケティングオートメーションツールと連携することで効率的なキャンペーン管理が可能なサービスを開発するスタートアップ。

SalesforceとSkypeでCMOを務めたBewsherがCEOを務めており、OracleやAutodesk、Microsoft含む100社のユーザー企業に導入されています。調達した資金はパートナーシップの拡充とイスラエルにおける技術開発チームの拡充に使われるとのことです。

参考記事:Predictive lead scorer Leadspace, founded on data tactics used against terrorists, captures $18M

購買管理のモバイルワークフローProcurifyが400万ドル調達

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企業で必要な物品を購入する際の申請・承認フローをシステム化するProcurifyがNexus Venture Partners やHootsuiteのCEOであるRyan Holmes氏などからシードで400万ドルを調達しました。

Procurifyは中小企業向けに物品購入申請、上長による承認、業者への発注連絡、支払管理をワンストップで行うことができるモバイルフォーカスのワークフローを開発するバンクーバーのスタートアップ。物品を購入する企業全てとなり得るため対象とする業種は幅広く、現在58カ国でサービスが利用されているとのことです。

参考記事:Procurify Raises $4M To Make Purchasing Easier For Businesses

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