Uberが狙うインド、今後半年程度で「1日100万回利用」を見込む

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Traffic on 2nd Avenue on Flickr

<ピックアップ>Uber reportedly plans $1 billion investment in India to pump ridership to 1 million per day

Uberが新たな10億ドルの資金調達に成功しました。VentureBeatの記事にもある通り、評価額は510億ドルとfacebookが打ち立てた未公開企業評価額レコードを塗り替えた模様。

この成長を支えたのがインドです。この国の成長はすさまじいらしく、Re/codeの記事にUberインドの代表のコメントとして「Uberインドは月次で40%成長、今後6カ月から9カ月で毎日100万回利用を見込んでいる」という言及が掲載されていました。

TNWの記事では現在、Uberのインドにおける推定利用回数が20万回という数字になっているので、今後半年程度で5倍の成長を見込むというのは、どうでしょう、新商品ならいざ知らず、タクシーやハイヤーですからね。日本では到底考えられない数字です。

ちなみにインドにはOlaというローカルプレーヤー(ソフトバンクとTigarGlobalなどが出資)が存在しており、こちらの注目度も上がるだろうと予測しております。Uberが日本上陸して私が日本交通アプリを使うようになったのと同じ理屈かもしれません。

今後インドでは2017年までにスマートフォン利用者数がさらに増加し、米国を抜いて世界No.2のモバイル大国になるという調査報告もあり、インドが「エマージング・マーケット」の名を欲しいままにできる理由のひとつにもなっております。

また同じ記事で、オンデマンド・ハイヤーのビジネスでは中国とインドが二大成長市場であり、Uberはこのマーケットでどこまで影響力を拡大できるか、勝負しているとも指摘しています。

ただ、中国はご存じの通り保護政策が効いていること(いわゆるグレート・ファイアー・ウォール)とDidi Kuaidiというプレーヤー(アリババとTencentなどが出資)が勢力を伸ばしていることから、難易度は更に高そうです。Uberはこれらのプレーヤーたちとサービスの質だけでなく、国や業界団体との規制や訴訟と戦う必要があり、本当にすごいチャレンジだなと改めて認識します。

via The Next Web

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