
中古住宅を扱うオンラインマーケット「cowcamo(カウカモ)」を運営するツクルバに、2015 年 10 月 1 日付けで高野慎一氏が経営に参画した。
高野氏は、リクルートグループの不動産会社であったリクルートコスモス(現:コスモスイニシア)にて役員を務め、事業成長・株式上場において中心的役割を果たした人物。
ツクルバに参画し、不動産関連事業、組織構築における同氏の豊富な経験を活かし、事業推進やアライアンス構築を実現していく考えだ。
中村氏「少し未来のツクルバに向けての組織づくりを進めて、これまで以上に強いチームに、そして働きやすい会社にしていくことに取り組んでおります。この度、高野氏が経営に参画することで、より一層この進化を加速させていきたいと考えています」
村上氏「高野氏は現在57歳で、リクルートグループの躍進を中心人物として牽引してきた人物です。ツクルバ自体はまだ5期目が始まったばかりのベンチャー。経験豊富な人材が参画することが、当社にとって有益なのはもちろんですが、大企業出身の経験豊富な人材がベンチャーにさらに流れてくることは業界自体の活性化に繋がるとも思っています」
と、ツクルバ共同創業者の中村真広氏、村上浩輝氏の2人はコメント。新たに経営陣に参画する高野氏は、不動産における変化について以下のようにコメントしている。
高野氏「住宅に限って言えば、高度経済成長期からバブル崩壊までは「家を持ちたい」がニーズでした。それが今は、家を持つことではなく、どんな家を持つか。つまり、どんな暮らしをしたいかによって住宅が選ばれる時代になっていると思います。供給側も、暮らし方、住まい方の提案ができるかどうかが重要だと思います」
高野氏とツクルバの共同創業者である中村氏、村上氏には、不思議な縁がある。中村氏と村上氏の両名は、新卒でコスモスイニシアに入社。このときの採用のきっかけとなったのが高野氏だった。
その後、数年経って、採用を担当した若手が創業した企業の経営に参画するというのは、なんともユニークなエピソードだ。だが、このエピソードは、不動産業界の変化を表しているようにも感じられる。少しずつ、新しい風が業界に吹き始めており、経験豊富なプレイヤーがそれをその風を後押ししようとし始めている。
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