ツクルバが開発する中古物件のマーケットプレイス「cowcamo(カウカモ)」が本日正式にリリースされた。
「cowcamo」は今年の1月にリリースされた中古住宅のオンラインマーケット。リリース時は、同一サイト上に中古物件の情報をストーリーとして伝えて購買を促すコンテンツと、中古物件の売買に関するノウハウや知識を伝えることを目的としたコンテンツを発信するメディアコマースのようなサイトだった。
リリースから半年弱が経過し、本格的にスタートすることになった「cowcamo」は、マーケット機能とマガジン機能を分けてリリースされた。ツクルバCCOの中村真広氏は、2つに分けたことに関して以下のようにコメントしている。
中村氏「読み物と売り物が混在することで、訪問したユーザにとって「このサイトの目的は何なのか」がわかりにくくなってしまうことがわかりました。これはリリースしてみて、ユーザの反応を見てわかったこと。マーケットとマガジンをしっかりと分けることで、物件を売っている場所なんだとユーザに認識してもらえるようにしていきます」
マーケットでは販売を、マガジンでは集客とブランディングを目的として運用し、セットでユーザに対してアプローチしていく。ツクルバCEOの村上浩輝氏は1月のリリースから半年弱運用してみて、どのような手応えを感じているのだろうか。
村上氏「反応を見ていると、不動産物件の再販業者は喜んでくれています。これまで中古物件は見せ方が上手くはなかった。「cowcamo」がストーリーと合わせて物件を紹介することで価値を上手く伝えられるようになったと考えています。
「cowcamo」はスマホファーストで設計していることも功を奏して、ユーザから気軽に問い合わせが来ています。今後は、問い合わせ後に接客をして対応できるようにしていくなど、サポートできるようにしていければと考えています。
まだユーザへの啓蒙が必要な段階ではありますが、思いを持って家に住んできた人には求められているサービスであることがリリースしてみてわかりました。リリースしてオーナーやユーザの反応を見ることができ、仮説の検証ができました。今後、プロダクトを磨いていきます」
「cowcamo」は今後、会員機能を付けてマーケットとマガジンを連携させ、レコメンド機能を実装する予定だ。将来的にはアプリ化も視野に入れている。
他の不動産系スタートアップもそうだが、不動産はなかなかプロダクトだけではビジネスを伸ばすことが難しい。ツクルバもオフラインの営業と開発を内製化していくべく採用を強化している。

「「cowcamo」は不動産の営業から、情報掲載、顧客へのフォローアップまで、バリューチェーンの前後もおさえて展開していきます」とツクルバ共同代表の2人は語った。
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