アップルは不調? 第3四半期の結果について不安な点・希望が持てる点

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 via Flickr by “A Health Blog“. Licensed under CC BY-SA 2.0.
via Flickr by “Mike Deerkoski“. Licensed under CC BY-SA 2.0.

第3四半期決算でアップルが報告した数字がここ数年で最悪のものがいくつかあったとしても、確実に言えるのは経営陣は期待値の調整という点ではすばらしい仕事をやってぬけた。

昨日、アップルが事業の厳しい減速を報告したときに、投資家やアップルウォッチャーがどのような反応を示すだろうかと考えていた。実に収益は1年前に比べると15パーセント落ち込み、最も重要な製品であるiPhoneの売り上げは23パーセントも減少した。

それでも、金融街が予測したよりはいくらかましな結果だった。その後の取引では投資家は大胆になり、株価は6.8パーセントも上昇したのだ。アップルは9月に終わる第4四半期の予測も少し低めに見積もったが、それでも投資家はそれを大目に見たのだ。

さて、主要な製品の売り上げが落ち込んだという以外にも、心配なニュースはある。同時に、明るい希望を見ることもできるのだ。

最初に悪いニュースを三つあげよう。

「その他の製品」も1年前に比べると16パーセント減少

このカテゴリーは曖昧で、iPodsやBeatsのヘッドホンといったものが含まれる。また、Apple Watch、Apple TVというCEO Tim Cook氏の在任中にローンチした大きな製品も含む。

Apple Watchは2015年4月に販売が始まった。間違いなく売り上げは前倒し気味なので、比較するのは難しい。消費者は次のバージョンを待っているから販売が伸び悩んでいるのではという推測もあるが、控えめに言っても、現時点でApple Watchに勢いがないという結論を下せるだろう。同様のことは昨年秋にローンチしたApple TVに関しても言えることだ。

中華圏での33パーセントの落ち込み

昨晩ツイッターで多くのひとが指摘していたが、今回の結果はアップルも過去との比較が難しい。なぜなら、1年前の四半期には販売が大きく上昇した(112パーセントも)からだ。同時に中国の市場はアップルの成長ストーリーに欠かせないものと再びなった。

中国に関しては経済状況を理由にアップルは「挑戦」を突きつけられているとコメントしているものの、Cook氏は楽観的でもあると述べた。

「これらのことを考察してみると、過去数年にわたってこの分野で達成したことを振り返ってみると、それは本当に素晴らしいものだった。今年度の最初の3四半期で、中華圏の全収益は約400億ドルで、2年前の同期間に比べれば55パーセント上昇している。iPhoneの売り上げも47パーセント上がっている」。

サービス

多くのひとがこの部分は「勝ち」とみなすだろうことは分かってる。1年前に比べれば19パーセント伸びているからだ。だが、ここ3四半期を見るとわずかながら減少傾向にあることを私は懸念している。

2016第3四半期: 59億7600万ドル
2016第2四半期: 59億9100万ドル
2016第1四半期: 60億5600万ドル

第1四半期は世界の多くの場所でホリデーシーズンであり、第2四半期は中国のホリデーシーズンだったと反論する人もいるかもしれない。だが、2015年度は毎四半期ごとに成長していた。2016年度第1四半期には1年前よりも26パーセント上昇していたが、その後このカテゴリーは少々勢いを失っているようだ。

以下は良いニュースだ。

iPad の収益増

iPadの販売数は減っているが、これまでで初めてiPadの収益が成長した。より大きなiPad Proがいくらかトラクションを集めたからだろう。もしそうであれば、アップルは法人ユーザーの間でいくらか勢いが増していることを示唆している。

「概して、法人向けの取り組みにおいてすばらしい前進を遂げています。また、力強い成長機会が今後待っている考えています」とCook氏は述べている。

研究開発の支出

2016年度の9ヶ月間にわたって、アップルの研究開発費は1年前の58億4700万ドルから74億7500万ドルへと成長した。

アップルは未来に対する投資を増やしており、長期的なチャンスへの注力を継続している。ファンはじっとしていられないかもしれないが、これこそアップルが常にうまく自己を律してきた部分だ。適切な時期に適切な製品を提供するという点だ。

株価

アップルは長い間享受してきたような急成長をもうしないというだけだ。もしかしたら、二度とないかもしれない。だが、アップルは大丈夫だ。大量のキャッシュを得て、利益を生んでいる。

重要なのは、アップルの投資家がしばらく物事を成り行きに任せることに満足するかどうか、それとも我慢できずにコスト管理や、リーダーシップの変更や買収戦略、その他の典型的な短期間の修正において要求を増すかどうかである。

だが、アップルが少々調子の悪い四半期の結果を見せた後も株価が7パーセント上がっている状況を見る限り、投資家は状況が好転するまで辛抱強く待つ意志があるのかもしれない。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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