日本へ本格進出間近とされるアジアのデートアプリ「Paktor」、シリーズCでYJキャピタルらから1,000万ドルを調達

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7/11 15:30訂正:Deal Street Asia などの情報によれば、今回のラウンドは YJ キャピタルのリードとされるが、YJ キャピタルによればリードインベスターではないとのこと。)

シンガポールを拠点に、アジア地域向けのソーシャルデートアプリ「Paktor」を開発する Paktor は、シリーズCラウンドで1,000万ドルを調達したことを明らかにした。このラウンドは YJ キャピタルがリードしのほか、Global Grand Leisure、Golden Equator Capital、Sebrina Holdings Venture Capital が参加した。なお、Vertex Asia Fund、PT Media Nusantara Citra TBK.、Majuven、Convergence Ventures といった既存株主も参加している。今回のラウンドでの調達を受けて、同社がこれまでに調達した資金の総額は2,050万ドルに上る。

2013年にローンチした Paktor は、18歳から35歳のソーシャルな出会いを求める独身の人々をターゲットとするサービスで、モバイルデートアプリ、有料のマッチメイキング O2O イベントなどを提供する。同社によれば、O2O サービスの強化に伴い、今年の売上は1,000万ドルに達する見込みだという。Paktor ではこれまで、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、タイ、台湾、韓国で O2O イベントサービスを提供しており、今後は東南アジアでのサービス強化に加えて、日本や韓国といった北アジアへのサービス展開を本格化するとしている。

日本で人気のあるデートアプリの上位を見てみると、pairs(累積会員数400万人、マッチング成立2,230万組)、Omiai(累積会員数150万人、マッチング成立400万組以上)、タップル誕生(会員数100万人、マッチング成立約300万組)、ラブサーチ(累積会員数150万人以上)、youbride(会員数109万人)などがいる。これらのサービスの多くは月額数千円程度の会費を主な収入源としているのに対し、Paktor では前述したような O2O サービスが売上の多くを占めている。Paktor はこの1年間でアジア全域の会員数を1,500万人にまで2倍以上増加させている。

Paktor のモバイルアプリ( Android  / iOS )は既に日本語でも利用可能だが、日本市場への本格進出にあたり、東南アジアでのビジネスモデルや O2O イベントサービスが踏襲されるか否かについては明らかになっていない。

※ 文中の会員数やマッチング成立数は、各社が自社サイト上で公表している数字から最新のものを引用した。

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