「Paktor」や「17 Live(17直播)」の親会社M17 Entertainment、調達目標額に達せず——NY証取でのIPOを延期

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Jingshen Ng(黄景深)氏
Image credit: Paktor

TechCrunch によると、台湾のライブストリーミングアプリ「17 Live(17直播)」を傘下に有する M17 Entertainment は、1億1,500万米ドルの調達目標を逃し、ニューヨーク証券取引所で予定された IPO を遅延することが明らかになった

この遅延は DealStreetAsia が M17 のスポークスパーソンからの情報として独自に確認したものだが、同社は株式公開を前に全ての企業に求められる30日間のクワイエット・ピリオド(訳注:IR 制限期間)の状態にあり、M17 はそれ以上について言及できないとしている。 M17 の株式は8米ドルの値がつき6,010万米ドルを調達したため、IPO 調達目標額の半分をやや上回った状態だ。

先月の IPO 発表は、東南アジアのスタートアップ経済にとって、大きな勝利となった。Paktor は台湾の会社に保有されているが、シンガポールで設立され、何もないところから株式公開のイグジットにまで育った東南アジア発スタートアップの代表格だ。

IPO で調達した資金は日本への進出に加え、社内におけるライブストリーミング・パーソナリティの養成拡大に使われるとしていた。同社は、多くの赤字を出しながら運営されている小規模企業であるため、大きな興奮をもたらすために苦戦を強いられたのかもしれない。

M17 には月間70万人のアクティブユーザがいて、傘下のデイティングアプリ Paktor には3つのブランドを通じて1,460万人のユーザがいる。M17 の昨年の売上は3,790万米ドルだったが、損失は2,690万ドルだった。IPO 目論見書の中で、M17 は自社の強みとして、アジア先進国においてトップの座にあるライブストリーミングアプリの現在の状態を挙げているが、直面する問題として新ユーザとパーソナリティの確保への苦戦についても指摘している。

東南アジアで Paktor のブランドは有名だが、目論見書では Paktor のことを一瞥し、明らかにライブストリーミングサービス 17 Live に対して述べられている。M17 Entertainment は傘下に、デイティングサービスとライブストリーミングサービスに大別して11の企業を有している。Paktor の CEO であり共同創業者の Joseph Phua (潘杰賢)氏は、合併後 M17 の グループ CEO に就任した。

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【via e27】 @E27co

【原文】

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