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サンフランシスコで本日開催されたOracle OpenWorldで、元CEOで現在はCTOを務めるLarry Ellison氏が、チャットボット開発と運用のためのプラットフォームを発表した(編集部注:原文掲載9月18日)。
驚くことではないが、オラクルは自社のチャットボットプラットフォームについて、エンタープライズ用アプリケーション向けのシンプルなインターフェースであると打ち出している。また、そのプラットフォーム上でつくられたチャットボットは、Facebook MessengerやSlack、Kikなどといった現代のメッセージングアプリ上でも動作する。
このツールを使うにあたっては、JaveやPHP、JaveScrpitを書く必要すらないとEllison氏は言う。ただ、グラフィックをベースにしたユーザーインターフェース上でドラッグ&ドロップをする形になっている。
今年になってから、FacebookやMicrosoftなどの企業がこれまでにチャットボットの開発に関するサービスを立ち上げてきた。
Ellison氏は今日、壇上でオラクルのソフトウェアで開発されたメッセンジャーチャットボットをiPhone上で実際に使ってみせた。テキストメッセージよりも、ボイスコマンドでのインタラクションが可能になると思い描いてほしいとEllison氏は言った。今日のデモではそれが見せられなかったが。
その代り、彼は文字ベースのメッセージでボットとのやりとりをした。「オラクルモバイル仕入れ」という名前のボット上で、新しい名刺セットを注文した。
チャットボットが彼に現在の名刺を示したとき、そこには彼の以前の役職であるCEOという文字があった。
ボットは言った。
「うーん…HCMシステムを確認してください。あなたの役職は前回の注文時から変化しているようです。新しいカードには、最新の役職を入れますか?」
Ellison氏は「Yes」と打った。
それからチャットボットは、既存の出荷先住所に500枚の名刺を送るか、最新の出荷先に変更するか、枚数を変更するかといったことを質問した。そして、発注がされた。最後に、他になにかお手伝いすることはないかとEllison氏にたずねた。返事は「No」だった。「私の給料を以前の水準に戻してくれることぐらいかな」と彼は返した。
Ellison氏は、このサービスがいつから利用可能になるのか、またコストについても言及しなかった。
また、彼はオラクスの二代目クラウドインフラも本日発表している。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
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