「セカイラボ」を展開するモンスター・ラボ、フィリピンのIdeyatechを買収——13拠点目、Java言語によるエンタープライズ案件の開発体制を強化

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Ideyatech のオフィス
Image credit: Ideyatech

アジア各国を中心にアプリ開発のクラウドソーシングを展開するセカイラボの親会社であるモンスター・ラボは16日、マニラを拠点とするシステムインテグレータ Ideyatech を買収・子会社化し、Monster Lab Manila として機能させることを発表した。モンスター・ラボにとっては、このマニラ拠点が日本内外の開発拠点の13ヶ所目となる。

モンスター・ラボの設立は2006年。2014年には、システム開発のオフショア開発や海外拠点でのクラウドソーシングを展開するサービス「セカイラボ」をリリースし、以来、6カ国10拠点で海外法人の設立や買収を通じて(独自の開発拠点はないものの、提携先などがある国を含めれば世界18カ国に展開)、開発拠点の世界展開に注力している。最近では、大規模業務系システムの開発依頼が増えていることから、この領域に強いベトナムの Life Time Technologies などを買収しており(2016年9月)、今回の Ideyatech の買収はその流れに続くものだ。

Ideyatech は創業10年目を迎えるフィリピンのシステムインテグレータで、Java 言語による業務系システムの開発を得意としており、特にフィリピンでは、裁判所における判例の透明化と高速化を図るシステム「e-Court(現在の名前は Attaché)」を開発したことで知られる。Ideyatech 創業者で CEO の Allan Tan 氏は、グローバル・スタートアップ・アクセラレータの「The Founder Institute」のフィリピン・チャプターのローンチに関わるなど、フィリピンのスタートアップ・シーンに造詣が深い人物だ。

モンスター・ラボは過去2年間で、2015年11月にパソナテックと DG インキュベーションから4億円(シリーズAラウンド)、2016年11月に山陰合同銀行の投資子会社・ごうぎんキャピタル、りそなキャピタル、および既存株主から2.5億円(シリーズBラウンド)を調達している。

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