「セカイラボ」を展開するモンスター・ラボ、デンマークのモバイルアプリ開発会社Nodesを買収——世界17拠点目、欧州で開発営業体制を確立へ

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左から:Nodes マネージングディレクターの Andreas Green Rasmussen 氏、モンスター・ラボ代表取締役の鮄川宏樹氏、Nodes 共同創業者兼マネージングディレクターの Daniel Bæk 氏

世界各地の拠点を活用しアプリ開発のクラウドソーシングを展開するセカイラボの親会社であるモンスター・ラボは8日、デンマーク・コペンハーゲンにヨーロッパ市場でアプリ開発事業を営む Nodes( 英語 / デンマーク語 )を買収することを明らかにした。この買収に伴い、Nodes の開発拠点であるコペンハーゲン(デンマーク)、オーフス(デンマーク)、ロンドン(イギリス)をセカイラボは新たに確保することになり、セカイラボの開発拠点・営業拠点の総数はこれで17拠点となる。なお、買収金額や株式比率などについては明らかにされていない。

今年、モンスター・ラボがマニラの Ideyatech を買収したときには子会社化し、社名を「Monstar Lab Manila」に改称した。今回の Nodes の買収にあたっては、Nodes がヨーロッパ市場に一定のブランドプレゼンスを持っており、サムスン、ユニリーバ、グラクソ・スミスクラインなど世界的大手をクライアントに抱えていくことから、ブランド統一を図るかどうかについては不明。今回の買収によって、モンスター・ラボは北アメリカ、アジア、ヨーロッパの世界3大経済圏に拠点を構えることになり、2019年にはグループ全体の売上の約50%を海外市場から獲得する計画としている。

モンスター・ラボの世界拠点
Image credit: Monstar Lab

Nodes は2008年に創業したモバイルアプリ開発会社で、デンマークとイギリス国内の3拠点に75名のデベロッパ、デザイナ、モバイルコンサルタントを擁している。クラウド CRM 大手 Sailthru 傘下のモバイルマーケティング会社 Carnival.io は、2017年に Nodes をヨーロッパのモバイルアプリ開発エージェンシーの上位12社の一つに選んでいる

モンスター・ラボでは今回、買収相手に Nodes を選んだ理由について、「1. 欧州の複数国で既にブランドを確立し、一定の規模に達していること」、「2. 優秀なエンジニア、デザイナーの存在」、「3. モンスター・ラボとのカルチャー・シナジー」の3つを上げて挙げている。

モンスター・ラボの代表取締役を務める鮄川宏樹(いながわ・ひろき)氏は、今回の Nodes 買収にあたり、次のようなコメントを寄せている。

Nodes は、高い技術力とデザイン力を持ち、欧州内で最も競争の厳しい UK マーケットに外国企業として参入し上位のポジションを築いている数少ない企業の一つです。ファウンダー・経営陣が若く、高い成長意欲があることが買収の決め手となりました。今後はNodes をリージョナル HQ として欧州 No.1 のデジタル・プロダクト開発企業にすることを共に目指し、モンスター・ラボグループ全体で世界 No.1 のデジタル・プロダクト開発企業を目指します。

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