モンスター・ラボ、4度目のラウンドで7億円を調達——YJキャピタル、新生企業投資、FenoxらVC陣営、山陰中央テレビや田部など島根企業が出資

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日本を含む世界各国でアプリ開発のクラウドソーシングを展開するセカイラボの親会社であるモンスター・ラボは16日、同社にとって4度目となるラウンドで総額7億円を調達したことを明らかにした。このラウンドのリードインベスターは YJキャピタルで、新生企業投資Fenox Venture Capital などベンチャーキャピタル各社のほか、山陰中央テレビ、および、島根県雲南市を本拠とする地元企業の田部、既存投資家などが参加した。

これは、モンスター・ラボにとって、2016年11月に実施した、島根の山陰合同銀行の投資子会社・ごうぎんキャピタルらからの2.5億円の調達、2015年11月に実施したパソナテックと DG インキュベーションからの4億円の調達、2014年に実施した East Ventures、三菱 UFJ キャピタル、SMBC ベンチャーキャピタルからの約1億円の調達に続くものだ。今回の調達を受けて、同社のこれまでの外部資金調達は少なくとも14.5億円以上に上る。

今回の調達に島根県を代表する企業が参加しているのは、前回のごうぎんキャピタルからの調達のときと同じく、モンスター・ラボが島根県の松江に開発拠点を置いていることが関係している。モンスター・ラボでは従来のオフショア開発にとどまらず、海外からの日本へのエンジニア招聘を検討しており、同社では、エンジニア不足が深刻な問題となっている山陰地方の IT 業界の状況改善に寄与したいとしている。

同社は、先ごろのデンマークの Nodes 買収を受け、世界の17ヶ所に営業拠点・開発拠点を有しているが、今回の資金調達を受け、欧米企業からの受注を拡大するだけではなく、日本企業の欧米展開(ローカライズ・デジタルマーケティング)の支援、および海外市場からの先端テクノロジー、プロダクト等の導入の実現を目指すとしている。

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