人工知能はファッション業界の課題「今日は何を着る?」を解決できるのだろうか

by VentureBeat ゲストライター VentureBeat ゲストライター on 2017.8.16

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Photo credit: Sole Treadmill via VisualHunt.com / CC BY

編集部注:Anastasia Sartan氏はファッションテクノロジーの起業家でErnst&Young「2015年の起業家」のファイナリストである。AIベースのスタイリストボットEpytomの創業者も務める。

多くの人々は職場や学校、最寄りのスターバックスでその日のもっとも難しい意思決定をすることはない。(それに近いものはたまにやってくるけれども)。

それはつまりーー詰め込まれたクローゼットの前で「今日、何を着ようかしら?」というアレこのことだ。選び出された洋服は変動する様々な出来事に基づいた方程式によって導き出される。(たとえば、私の仕事のスケジュールは?という質問から、今日は何をする日ですか?どのような印象を与えたいですか?何を選んでますか?どんな物を持っていますか?という質問、さらにはドレスアップまたはダウンする必要がありますか?といったものまで)

一般消費者がLyft、Blue Apron、Hipmunkなどのプラットフォームが提供するサービスでどんどん便利になる一方、ファッション意思決定の「重荷」は以前として変わらないままだ。

さらに「新しいシャツを買うと気分が良くなりますよ」という類のファッション業界からのプレッシャーも影響を与えることになる。結果としてファッションの選択肢としては無限に消費しつづけるか、ずっと欲求不満のままか、あとは制服に逃げ込むという3つしかなくなってしまう。

一方で家庭向けブランドが変動激しい経済状況の中でコマースへの取り組みに失敗し、負債に溺れて自らの扉を閉じてしまったファッション業界には変化が起こり始めている。数は嘘ではない:過去2年間、イギリスの衣類小売業者ASOSは、売上が倍増しているにも関わらず、利益は停滞したままだったのだ。

Amazonは業界全体の変化(および中小企業への脅威としてあげられる)のプラットフォームとしてよく例にあげられる。実際、ASOSのようなプランドにとって厳しい期間となった2年間で、ECの巨人であるAmazonは米国のファッションマーケットリーダーになったのだ。多くの苦労している小売業者とは異なり、Amazonは実際のマーケットデータを取得し、誰に何を売るべきかという大きなアドバンテージを持っている。

ではAmazon以外が顧客のメリットを考慮してデータを活用するとしたらどうなるだろうか?衝動的な買い物ではなく、その買い物が意味のあるものなのか検討するのに役立つとしたら?

人工知能(A.I)は顧客がいつ商品を買いたいかを判断して過去の購入、類似の商品を購入した人の情報、販売に関係する何百ものパラメータを分析してくれる。そしてデータセットを活用して消費者にとって心地よい消費を提供することができる。

そしてこのことこそが個人がシンプルで満足できるファッションの選択を可能にすることを意味する。ファッション業界が廃棄物を削減し、世界の労働条件を改善し、持続可能な取り組みを拡大させるのに役立つのだ。

私の会社はユーザーの洋服ダンスを分析してその潜在能力を最大限に引き出し、徹底的なレビューによって最大数のファッション・コーディネートを提供している。パンツのペアごとに10枚のシャツを売るかわりに、より効率的な買い物をオススメするのだ。

そしてこれと同様のアプローチが他の領域でも実現されている。例えば冷蔵庫の中の写真を撮って、ないものを自動的に注文するのではなく、残ったもので作ることができるレシピを提供する、といったものだ。A.Iが消費者を中心に考えることで、消費をより本質的かつ持続可能にすることができれば、小さな企業でもAmazonのような巨人と競うことができるようになるかもしれない。

ミレニアム世代や若い年代のグループはどちらも本質的なものと持続性を重視する傾向があり、製品との個人的なつながりを求めている。新しい世界ではこのようなビジネスモデルが成功するのではないだろか。

【原文】

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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