Startupbootcamp は本日(8月3日)、オーストラリア地域で初となる拠点としてメルボルンで最新の業界に特化したアクセラレータをローンチした(南半球ではケープタウンについで2ヶ所目)。
この最新プログラムは、「スマートエネルギー、スマートグリッド、スマート生産、スマートホーム、持続可能なエネルギー」分野のスタートアップを対象とする。Startupbootcamp が持つグローバルなネットワークで、このような特定の業界に特化したアクセラレータはこれが初めてである(ただし、アムステルダムとドバイには、『スマートシティ』テクノロジーに深く関連したテーマを持つアクセラレータがある)。
メルボルンにあるこのアクセラレータが提供するのは3ヶ月のプログラムで、最大10社のスタートアップが受け入れられる。各チームはプログラムの期間中、生活費として1万8,000米ドルが支給され、アクセラレータのコーポレートパートナーとの取引によっては53万米ドル以上になることもある。また Startupbootcamp からのシード資金に加えて無料のオフィススペース、大勢の業界エキスパートからの指導、世界中にまたがる Startupbootcamp コーポレートおよび投資パートナーと協力できる機会などが得られる。
このプログラムは、EnergyAustralia などの現地企業や、業界をまたぐコングロマリット Spotless Group に加え、Amazon、Cisco、Google、Intel など国際的なプレーヤーからもサポートを受けている。メルボルンを州都にもつオーストラリアのビクトリア州もこのアクセラレータを支援している。
オーストラリアは深刻なエネルギー安全保障の問題に直面しており、一地方政府が、風力で充電できる巨大な電池の開発に向けて Elon Musk 氏や Tesla を迎え入れようとしているほどだ。この状況は、革新的な再生可能エネルギーのソリューションを痛ましいほどに求めていることの表れである。今回の特別なアクセラレータを設けるのに Startupbootcamp がオーストラリアを選択したのは、偶然ではないようだ。
アジア太平洋地域を広域でみると、Startupbootcamp によるアクセラレータはこれで4ヶ所目だ。2015年にはフィンテックに特化したプログラムをシンガポールで、2016年にはムンバイ、昨年末にはデジタルヘルスの分野でアクセラレータを成都でローンチしている。
Startupbootcamp によるメルボルンのアクセラレータの申し込み受付は10月27日まで。
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【via Tech in Asia】 @techinasia
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