EV向けクラウド/IoT・M2Mソリューション開発のアプトポッド、SBIインベストメントなどから6.6億円を資金調達

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Image credit: aptpod

東京を拠点に、自動車やモバイル向けのデータ収集やクラウドソリューションを開発するアプトポッドは8日、直近のラウンドで6.6億円を調達したと発表した。このラウンドのリードインベスターは SBI インベストメントが務め、みずほキャピタル、SMBC ベンチャーキャピタル、未来創生ファンドが参加した。

このうち、みずほキャピタルは以前のラウンドにも参加していて、既存投資家にあたる。同社はこれまでに、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する 「米国カリフォルニア州の北部都市圏におけるEVの行動範囲拡大実証」に参加する兼松(東証:8020)や、ソフトバンク・テクノロジー(東証:4726)の子会社でセキュリティ大手のサイバートラストからも資金調達している。

アプトポッドは2006年12月の設立。ファストデータと呼ばれる、膨大かつ短周期な高精細データを高速で収集し、解析やアプリケーションへのデータ活用を支援するフレームワーク「Visual M2M」を開発・提供している。前出の「米国カリフォルニア州の北部都市圏におけるEVの行動範囲拡大実証」では、兼松がサービス提供する EV 情報システムに Visual M2M が採用されている。

また、ファストデータをモバイル回線を通じて双方向に伝達するための超高速 IoT ハブフレームワーク「intdash」も開発中で、今年の春にリリース予定だ。このフレームワークでは、遠隔地との間でデータを欠損なく送受信し、ログの取得解析、操作、プログラム配布などを一気通貫で可能にしている。

今回調達した資金により、アプトポッドは大型案件やグローバル展開に伴うエンジニアやセールス・マーケティング人材の強化のほか、Visual M2M の開発を進め、「Visual M2M for Automotive Professional」や「Visual M2M for Sports Analytics」といった用途別の機能拡大を図りたいとしている。

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