バックオフィス管理のBizer、株主管理をクラウド化する「BizerIR」を公開ーー手続きをオンラインで効率化

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総務や労務・経理といったバックオフィス業務を効率化するBizerは3月1日、株主に関する管理・総会等の株主関連業務をオンライン上で実施できる「BizerIR」を提供開始すると発表した。

BizerIRは単体のサービスではなく、従来のBizerが提供する機能に新たにファイルを共有する「バインダー」機能を追加することで実現する株主関連の管理方法となる。利用料金はこれまでの1事業者1アカウント2980円で変わりはなく既存利用者はそのままこの機能を利用することができる。

BizerIRでは株主名簿の作成、株主への株主総会招集通知や招集手続、総会関連情報や報告書の共有、総会議事録の共有等、株主総会に関わる業務をまとめて管理できる。また、株主に共有したファイルも同サービス上にまとめて管理されるため、ファイルのバージョンなどの管理が容易になるとしている。同社ではシード・アーリーなどの投資ステージにある企業約100社を対象にテストを実施してきた。

Bizer代表取締役の畠山友一氏はサービス提供の背景にスタートアップの株主管理の問題を指摘する。

「100社以上のスタートアップにモニター利用してもらい、定時株主総会やファンド決算のタイミングで使ってみてもらいました。株主総会などの話は本来やるべきだとは言いつつも、知識が曖昧であったり、どこまでやるべきかなどの線引きがないのが現状だと思っています」(畠山氏)。

私も当事者の一人として実感するのが株主関連の対応の難しさだ。例えばこれまで株式会社の登記申請については株主の存在は提出義務がなかったが、2016年10月からは出資者となる株主リストの提出が必要になる場合が出てきているなど、設立時から知識を要求されるような状況になった。

ベンチャーキャピタルなどの出資側は投資先全ての株主情報の管理に忙殺され、また一方のスタートアップ側はそもそもの対応が難しかったりする。少なくとも必要書類や段取りが一元管理されている状況があれば、専門的な知識を持った人に参加してもらった場合の引き継ぎも楽になるだろう。

同社では、今後、株主管理以外にも顧問税理士や顧問弁護士とのやり取りにも利用シーンを拡大させ、中小企業1000社の導入を目指す。

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