東急電鉄のアクセラレータが第3期の参加スタートアップを募集開始、対象のバーティカルをエンタメ・スポーツ・ヘルスケアなど10領域に拡大

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18日、東急電鉄は都内で説明会を開催し、同社のスタートアップアクセラレータ「東急アクセラレートプログラム」第3期の募集開始を発表した。第1期では交通/都市開発/生活サービス、第2期では広告・プロモーション/IoTスマートホーム/インバウンド・トラベルと、回を経るごとに対象となるバーティカル(事業領域)を拡大してきた同プログラムだが、第3期からは、エンターテイメント/スポーツ/ヘルスケア/ダイレクトマーケティングが追加され、合計10領域での募集となる。

東急電鉄はこれまでに2回のプログラムを展開しており、累積で212件のエントリがあり、うちテストマーケティングが仕込まれたものが42件、テストマーケティングの実施に至ったものが11件、業務提携や出資に至ったものが3件に上っていることを明らかにした。

IROYA、リノべる、Tangerine といったスタートアップが、それぞれ、東急百貨店、東急電鉄の都市開発事業、東急エージェンシーと資本業務提携に至っており、オープンイノベーションを前提とした協業活動に取り組んでいる。また、同プログラムのデモデイで入賞したスタートアップでは、ABEJA、アクアビットスパイラルズ、MAMORIO、HUBER. などが東急電鉄グループ各社とサービス導入に向けた PoC を実施している。

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説明会の冒頭で挨拶する、東急電鉄 都市創造本部 戦略事業部 事業統括部 統括部長の高木克典氏
Image credit: Masaru Ikeda

東急電鉄グループの傘下には現在、合計で218社8法人が存在するが、これまでの2回のバッチの成果を受けて、「東急アクセラレートプログラム」への参加に積極的なグループ傘下企業が増えたことも、今回からバーティカルが増えることの一因と言えるだろう。

第3期の募集は本日から5月31日まで受付され、そのうち30社程度が一次審査を通過する見込み。二次審査やプレゼンテーションに磨きをかけるメンタリングやサポートが提供された後、今年10月にデモデイ(最終審査会)が開催される予定だ。

デモデイでの入賞チームには、東急賞(1位)109万円、渋谷賞(2位)42.8万円、二子玉川賞(3位)25万円が副賞として進呈される。また、通常のアクセラレータとやや異なる点だが、デモデイの実施後に、スタートアップには東急電鉄グループ企業とのテストマーケティングの機会が提供される。

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