現地メディア(中国語情報)によると、北京市は今年、国内メーカーが開発した国内初の無人運転地下鉄を運行する予定だ。
国内で地下鉄建設ラッシュが続く中、北京地下鉄燕房線がこの一路線になる予定だが、関係当局によると、今年は20の路線、総延長距離350kmになる計画を推進しているという(中国語情報)。
この路線は北京の2つの郊外地区(燕山と房山)を結ぶ。現地居住者の移動を快適にするほかにも、両地区の経済発展促進に重要な役割を果たすだろう。
北京郊外の燕山と房山を結ぶこの路線の距離は約16.6km、最高時速100kmで運行される。これは、中国本土のメーカーのみによって建設される初めての路線となる予定だ。昨年12月、国内製造による無人運転地下鉄の香港での運行開始に続く動きとなる。
燕房線の完全に自動化された地下鉄運行システムと、香港の無人運転地下鉄はともに、CRRC Changchun Railway Vehicles(長春軌道客車)によって開発された。
安全運行を確保するために、燕房線は最新鋭の自動列車停止システムを採用しており、運転中に脱線した場合や障害物に遭遇した際は自動停止するようになっている。
さらに上海市では、第8路線の第3期に無人運転地下鉄の試験運転を開始する予定だ。
2002年にデンマーク・コペンハーゲンで世界初の無人運転地下鉄が運行されてから、フランスのパリやリヨン、ブラジルのサンパウロ、スペインのバルセロナなどの大都市で運転手のいない自動運転鉄道が運行されるようになっている。
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