中国のフィンテックスタートアップ Wecash(閃銀)は本日(原文掲載日:4月5日)、China Merchants Innovation Investment Management(招商資本)、Forebright Capital Management(光遠資本)、SIG(海納国際集団)がリードするシリーズCラウンドで8,000万米ドルを調達したと発表した。
同社はこれまでに、IDGがリードするシリーズAラウンドで660万米ドル(中国語情報)、SIGリードのBラウンドで2,000万米ドルを調達している。
3年前に設立された Wecash は、中国初のオンライン信用評価プラットフォームだ。北京を拠点とするこのスタートアップは、2014年に発表された KPMG による世界のフィンテックイノベーターリストで上位50位以内に入った唯一の中国企業でもある(公式ウェブサイトの公開情報による)。
データマイニングとマシンラーニング技術のおかげで、信用評価は迅速かつ正確に行えるようになった。必要な情報が提供されると、Wecash は3分で信用評価を返してくれる。ユーザが持つ Taobao(淘宝)、JD(京東)その他のソーシャルメディアアカウントと接続した後にこのオンライン信用評価サービスを使えば、ユーザはさまざまなサービスを利用できる。例えば WeCash の信用スコアを関連代理店に提供すると、ユーザは資金の貸し借り、自動車や住宅のレンタル、旅行や教育の各サービスにアクセスできる。
Wecash はこれまでに30を超える金融機関と協力して、150億人民元にのぼる取引を支えてきた。2016年3月末までに、Wecash は4,500万を超えるユーザを集めている。
Wecash の設立者兼 CEOの Zhi Zhengchun(支正春)氏によると、今回獲得した資金は、貸し出しを行う人工知能の改善、オフラインとオンラインの消費体験向上、マシーンラーニングチップの研究チーム創設のほか、国外での事業拡張計画の補助に活用するという。
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