旅行マーケットプレイスの「KKday(酷遊天)」、台湾のビザ規制緩和にあわせベトナムへ進出

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Featured Image Credit: KKday

台湾政府は2016年9月、蔡英文総統の Pedoman New Southbound Policy(新南向政策)に基づいたビザ改正案を可決した。これは、ASEAN と提携して台湾の国際認知度を高め、国内経済を活性化することが目的だ。

ビザの改正はこの政策の一部だ。この改正により、韓国や日本など先進国へのビザを発行している東南アジア諸国は台湾への入国にビザが不要になった。規制緩和により東南アジアからの観光客を呼び寄せ、中国人観光客の減少で大打撃を受けた観光産業を活気づけることが期待されている。

不法滞在や不法就労に対する根深い懸念があったことから、過去数十年の間、シンガポールを除くほとんどの東南アジアの人々にとって台湾のビザを申請するのは非常に困難だった。東南アジアの経済成長は弱いという凝り固まった偏見のせいで、台湾と東南アジア諸国は長きにわたり交流が乏しいままだった。ベトナムも例外ではない。

KKday Vietnam のブランドマネージャーである Viet Tu Nguyen 氏は独占インタビューで次のように述べた。

大半のベトナム人は台湾や台湾人に対して良いイメージを持っています。私たちは台湾の文化が大好きで、壮観な国立公園を訪れたり、台北の街並みを観たり、有名な夜市の台湾グルメも体験したいと思っています。完璧なタイミングで今回のビザ改正が行われました。

複雑だった手続きを簡単に

ビザ要件が緩和される以前は、ベトナム人は台湾ビザを取得するために複雑な手続きをとる必要があった。この手続には公文書や健康診断書、労働契約書が必要だった。そしてもし全ての手順を踏み、経済状況も良く全ての書類を提出したとしても、ビザを取得できる保証は全くなかった。ここまでしても、申請はほとんど却下されていたのだ。

台湾を訪れるベトナム人旅行者の数はどんどん伸びている。実際、台湾旅行者はローカル線をもつ格安航空会社、正確に言えば Vietject Air の出現により急増し始め、地域航空会社の拡大が他国との行き来を大きく後押しした。さらに、手頃な航空券がどんどん出回るようになり、多くの人が旅行体験記をインターネット上に投稿したり、貴重な情報を教え合ったり言語の壁のせいでなかなか得られない情報を共有するブログを書いたりし始めた。

このことから、ビザ改正と新しい政策こそが旅行のトレンドをさらに高みに導く理由だと考えられている。ビザが緩和されたことで、台湾を訪れるベトナム人旅行者の数は過去最大となった。ベトナム人の旅行に詳しい事情通によると、台湾旅行を計画するのは今や一般的になってきており、ベトナム人に大人気の海外旅行先となっている。

同様に、ベトナム到着時にビザを取得できたり、外国からの旅行者の誘致を目的とした政策のおかげで、ベトナムに旅行してみたいと思う台湾人もどんどん増えると期待されている。

Viet Tu Ngyuen 氏は次のように述べた。

KKday が拡大計画にベトナムを入れた理由の一つに、台湾文化とベトナム文化が類似していることが挙げられます。台湾にはベトナムからの移民がおよそ1万人暮らしており、伝道者のようにベトナムの素晴らしさや新たな発見について伝えてくれています。また、ベトナムの若くて行動力ある層の存在も重要な決定要因です。

東南アジアにおけるオンライン旅行会社の成長

Google と Temasek Holdings が行った調査によると、オンラインで支払われた東南アジアの旅行代金は760億米ドルにのぼる。そのうち70%以上が40歳未満だ。もちろんベトナムもこの統計に入っており、加えて若い世代はテクノロジーを巧みに使いこなし、新技術やクリエイティブなビジネスモデルがもたらす利便性を渇望しているという驚くべき特徴がある。

近年、旅行代理店が提供している昔ながらのパッケージツアーはもはや若い世代、ミレニアル世代、そして特にデジタルネイティブ世代の欲求には応えられなくなってきている。また、悪名高くも隠されていたコストや、信じられないほど安価なツアーパッケージでの全員参加のお土産ショッピングもよく報告されている。さらに、主に若い成人世代がやっているバックパッカーの数も東南アジアでは増加しており、旅行計画がガチガチに組まれたパッケージツアーは若い消費者から避けられ、これ以上度を越せば昔ながらの旅行代理店は信頼を失いかねない。

当然のことながら、上述のような状況から新しいタイプの旅行代理店が続々と出てきている。冒険的な先駆者やその次世代が旅行計画や情報提供に革命を起こそうと取り組んでおり、旅行者の真のニーズを満たし彼らの希望を最適化しようと努めている。

本質的に旅行業界は規模とコストがものを言う熾烈な競争産業である。にもかかわらず、競争の激しいマーケットでも小規模スタートアップが生き残れないということはない。革新的な商品と差別化したサービスを提供できるなら、競争激しいこの業界でもスタートアップがニッチ市場で生き残ることは可能だ。

既存企業と競合するスタートアップ

資本の限られたスタートアップが頭一つ抜け出す唯一の方法は、商品やサービスを顧客の期待以上のものにすることだと深く理解しています。そうすることでグローバル企業や資金の潤沢な企業と張り合うことができるのです。私は自分たちの商品やサービス、そして結束したチームを強く信頼しています。

KKday の強さはローカリゼーション戦略に起因している。第一に、現地の経営陣にはその地域の有能な人材を採用し、全ての事業開発を任せている。次に、ローカライズしたコンテンツも KKday が誇りにしている。国ごとに固有のコンテンツを作れば予算がかかるにもかかわらず、基となるコンテンツをそのまま他の国に持ち込んだのでは大抵の場合ほとんど魅力がないため、KKday は現地の消費者に喜ばれるサービスを提供することで真のローカリゼーション戦略を実現させることにした。

2016年1月から2017年3月で、Facebook における KKday のベトナム人ファンの人数は全体の10%を占めるようになり、1万5,000人から7万人に増加した。KKday のプラットフォームを利用するベトナム人もこの期間でおよそ6倍に増加した。

Viet Tu Nguyen 氏はインタビューを次のように締めくくった。

前途洋々にも見えますが、私たちはまだ満足するべきではないと思っています。この勢いを保ちつつお客様には最高の旅行経験を提供できるよう最大限の努力をしていくつもりです。

【via e27】 @e27co

【原文】

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