台湾発旅行マーケットプレイス「KKday(酷遊天)」、クールジャパン機構などから7,500万米ドルを調達——アフターコロナの一部旅行再開受け

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KKday(酷遊天) 創業者兼 CEO Ming-ming Chen(陳明明)氏
Image credit: KKday(酷遊天)

アジアをリードするオンライン旅行体験プラットフォーム「KKday(酷遊天)」は、日本のクールジャパンファンドと National Development Fund(連合国発基金)がリードしたシリーズ C ラウンドを7,500万米ドルの調達でクローズしたと発表した。このラウンドには、Monk’s Hill Ventures や MindWorks Capital(概念資本)などの既存投資家も参加している。

今回の新たな資金調達は、台北に本社を置く KKday がアジアとグローバルに事業を拡大し、旅行会社やアクティビティプロバイダ向けのオールインワン予約管理プラットフォーム「Rezio」をグローバル展開するために使用される。また、KKday は、今後も日本、韓国、東南アジアでのチームとオペレーションを拡大する。

2014年に設立された KKday は、地元のテーマパークや一流レストランから、ステイケーションや数日間のハイキング旅行まで、「無限のライフスタイル体験へのシームレスなアクセス」をユーザーに提供することを目指している。現在、550以上の都市と92カ国で30,000以上のユニークな体験を提供しており、アジア全域で500万人のユーザーと10のオフィスを持つと主張している。

2020年5月以降、日本、台湾、香港など一部の市場で国内旅行の開放に伴い、現地での体験需要が急増しているという。

Rezioは、オンラインストアの簡単なセットアップと、さまざまな予約チャネルにわたるリアルタイムの在庫管理、さまざまな予約シナリオに対応したカスタマイズされたバウチャー、現地の決済ゲートウェイとの統合など、一連のサービスを提供している。同社によると、このプラットフォームは運用コストを削減し、エクスペリエンスプロバイダの効率を向上させる。

KKday は2020年3月に台湾と日本で Rezio のパイロットを開始。半年間で、これら2つの市場で300以上のプロバイダがプラットフォームを採用した。プロバイダには、日本のオンライン旅行会社エイチ・アイ・エスのような小規模な旅行・アクティビティプロバイダから大規模なオペレータまでが含まれている。

9月29日現在、Rezio は15万人以上の顧客にサービスを提供している。

クールジャパンファンドのマネージングディレクター佐野一士氏は次のように述べている。

KKday の強力な実行力と革新的マインドセットは、逆境の中においても日本の観光産業の発展に貢献するものと確信しています。(中略)彼らが観光産業のデジタル化において豊富な経験を活用することで、日本をはじめ世界的にも FIT 旅行者の増加に貢献し、同産業を活性化してくれることを期待しています。(日本語原文ママ)

Monk’s Hill Ventures 共同創業者兼マネージングパートナーの Kuo-Yi Lim 氏は次のように述べている。

レジャー旅行が再開されれば、旅行者の需要はすぐに跳ね返ってくると期待している。旅をしたい、体験したい、つながりたいという人間の欲求は基本的なものだ。我々は KKday のリーダーシップチームに高い信念を持っており、同社が目の前の計り知れないチャンスをつかむべく着々と準備していると信じている。

2018年11月、KKday は LINE Ventures と Alibaba Entrepreneurs Fund(阿里巴巴創業者基金)が共同でリードしたシリーズ B+ ラウンドで非公開額を調達した。この半年前、同社は Alibaba Entrepreneurs Fund から資金調達し、Alibaba Group(阿里巴巴集団)の中国旅行ポータル「Fliggy(飛猪)」に旗艦店を立ち上げた。

それに先立ち、2月には日本の旅行大手エイチ・アイ・エスがリードしたシリーズ B ラウンドで1,050万米ドルを調達した。

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【via e27】 @e27co

【原文】