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ラクスルはペライチをどう評価したーーノーコードとスモールビジネス、その課題(2/2)

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(前回からのつづき)サポーター制度の中心となる「ペラナビ」はユニークで、パッと見た感じだとビザスクやココナラのようなクラウドコンサルプラットフォームのような形式を取っていて、相談を受ける側は直接、相談相手に掲載されている費用を払ってレクチャーを受けることができる。 サイトのコンサルから一見すると関係なさそうなZoom講座まで様々で、基本的に彼らが対象するユーザーのお困りごとを支援している内容であれ…

ペラナビはスモールビジネスの課題を教え合う互助の仕組み

(前回からのつづき)サポーター制度の中心となる「ペラナビ」はユニークで、パッと見た感じだとビザスクやココナラのようなクラウドコンサルプラットフォームのような形式を取っていて、相談を受ける側は直接、相談相手に掲載されている費用を払ってレクチャーを受けることができる。

サイトのコンサルから一見すると関係なさそうなZoom講座まで様々で、基本的に彼らが対象するユーザーのお困りごとを支援している内容であればOKで、現時点でペライチはここで手数料などの徴収はしていない。

中小企業で360万、彼らが対象にする個人事業なども含めると桁がまた一つ上がる。こういった方々の細かい課題解決は確かにコミュニティモデルでなければ対応は難しい。

ノーコードであっても操作というよりデジタルマーケティングに対する知識や考え方、こういったサポートがなければ生きた施策にならない。この点でもうひとつ課題になるのが「予算」だろう。小さな飲食店であればこれを使うことでいくら儲かるのか、そのことを考えるはずだ。

中小企業ではマーケティングなどの知識・経験も乏しく、予算をうまく立てられないケースもあると思います。費用対効果をどう考えるか、また、用途によってバラバラの中、どのようにして価格を決めましたか

橋田:まずはウェブサイトを作るという点であれば、個人・中小の価格でも払っていただきやすいような価格感(1000〜2000円程度)と考えていました。その後、機能の増加に伴い用途がバラバラの中でも、基本的なウェブサイトを作って集客するなどのマーケティング行動は最大公約数的な共通項があるとは思っています。

これまではノーコードでウェブサイトを作れる、という価値提供が主だったと想像しています。価格の件にも関係していきますが、この先、ペライチはどのような提供価値を考え、ノーコードサービスのポジションをどこに置こうと考えていますか

橋田:ペライチでは作れるのその先へ、というビジョンを掲げておりその先、具体的にはユーザーさんに成果を出していただく部分、例えば決済や申し込み、予約といった箇所に力を入れていこうと思っています。

例えば同じくノーコードでアプリを作ることができるYappliは創業当初、価格を安く抑えて多くの企業が利用できる戦略を持っていた。しかし、実態は企業がプラットフォームを使って自由自在にアプリを作れる、とはならず、価格を大きく引き揚げてサポートを手厚くする戦略に切り替えて大躍進を果たしている。

橋田氏の話では今後、10名以内のスモールビジネス事業者という基本的なユーザー像は変えないものの、上位プランとなる価格設定や、前述の決済などのオプションで次の展開を作っていくということだった。

確かに数年前と違って競合も多い分野だが、ペライチの展開を見ていると、とにかくスモールビジネスの事業者にターゲットを絞り込んで、ユーザーサポートに正面から取り組んでいる様子がわかる。ノーコードの部分では使いやすさ等ももちろんあるが、それ以上にこれらユーザーの経営課題にどこまで寄り添えるか、そこが拡大の鍵になりそうだ。

ラクスルはペライチをどう評価したーーノーコードとスモールビジネス、その課題(1/2)

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コロナ禍によってスモールビジネス、特に飲食や観光といった分野が大きな転換点を迎えている。 日本の中小企業は 約360万社と言われるのだが、 感染症拡大の問題で大きく動いたのがデジタル化の波だ。コマースプラットフォーム「BASE」では、GMVが前年同四半期比で196%増(2020年第2四半期)と大きく跳ね上がるなど、急な売上の落ち込みをECでカバーしようとした結果は如実に数字として現れるようになった…

ペライチチームとラクスル取締役CFO、永見世央氏(上段中央)・写真提供:ペライチ

コロナ禍によってスモールビジネス、特に飲食や観光といった分野が大きな転換点を迎えている。

日本の中小企業は 約360万社と言われるのだが、 感染症拡大の問題で大きく動いたのがデジタル化の波だ。コマースプラットフォーム「BASE」では、GMVが前年同四半期比で196%増(2020年第2四半期)と大きく跳ね上がるなど、急な売上の落ち込みをECでカバーしようとした結果は如実に数字として現れるようになった。

一気に動き始めたデジタル化の波だが、10年前であればもしかしたらここまでスピーディーにコトは進まなかったかもしれない。なぜか。開発が必要だったからだ。ホームページひとつ作るにも要件を決め、受託できる開発会社に依頼し、馬鹿高い費用に怯えながら仕上がりを待つ、なんてことは日常茶飯事だった。

この状況をゆっくりと、しかし確実に変えていった概念がある。それがノーコードだ。コロナ禍における業務効率化、リモート環境へのスムーズな移行の救世主として数多くのサービスが今、注目を浴びることになった。本誌でも特集として話題をまとめている。

ペライチも国内ノーコードサービスのひとつだ。極めて小規模の事業者が開発なしに手軽にホームページを簡単に持てる体験が支持され、2015年のリリース以降、40代から50代のユーザーを中心に中小企業や個人事業主が利用しており、現時点で会員登録数は26万件となっている。そして先月10日にはラクスルとの資本業務提携を発表し、49%の株式と引き換えとする4億9,000万円の増資を公表した。ペライチによれば無事、このディールは成立したそうだ。

ラクスルはペライチをどう評価したのか。同社代表取締役の橋田一秀氏にその裏側を聞いた。(太字の質問は全て筆者、回答は橋田氏)

創業から約6年ほど、中小企業向けのウェブサービス(ノーコード系)は増えました。中でもペライチが中小企業に支持されて、またラクスルが他のサービスと違って御社を評価した点はどこにありますか

橋田:やはりページ公開までの手数が早いこととサポーター制度などで、ユーザーさんが躓くところを一緒に解消してきたからではないでしょうか?ラクスルさんの評価でいうと、具体的なユーザー像が近かったことや、ペライチに足りないマーケティングやプロダクトの両面が見えていて、そこを補完できるチーム体制のイメージがあったということだと思います。

ラクスルの永見世央氏と橋田氏は数年前に出会い、ラクスルの得意とするローカルビジネスにおける「印刷」というリアルなマーケティング手法と、ペライチが目指すウェブ・デジタルマーケティングはターゲット層が近く、ただ、山の登り方が異なるという認識を持っていたそうだ。当時から出資の話はあったものの、ラクスルは上場したばかりということもあり、企業としては出資できなかったが、変わりに永見氏が個人としてエンジェル投資することになった。これが一昨年の話だ。

具体的なシナジーに向けての取り組みについてはまだ検討中ということだったが、例えばユーザー基盤を共通させることで、双方の顧客に適切なアナログ・デジタル両面のマーケティング施策を提案することができるようになる。

可能性が広がる一方、彼らがターゲットとする小さな事業者は常にリテラシの課題を抱える。橋田氏は現状としてまだまだ問題がなくなる様子はないものの、解決方法としてコミュニティを活用する方向性を考えているという。

特に非情報系の中小企業が問題とするリテラシ問題は、この10年でスマートフォンの進化と浸透により改善されたケースをよく聞くようになりました。ペライチが提供する中小企業の現場でこの問題はどのように乗り越えようとしていますか

橋田:リテラシの問題はいつでもついて回りますが、ペライチではサポーター制度で解決しています。これはペライチに詳しい方にサポーターになって頂き、直接対面で支援する方法です。現在26万人の方々にご利用いただいていますが、これをマス層に広げようとすると、チャットやコールなどのサポートでは不足します。ひとり一人に向き合おうとすると、SEOどうしたらよいかといった一般的なものならまだしも、渋谷で10人ほどの飲食店をやっているけどどうしたらよいか、というような個別案件の相談はやはり難しいです。

(次につづく)

ラクスルがサイト制作SaaS「ペライチ」に4.9億円出資、49%の株式を取得へ

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ウェブサイト制作をSaaS型で提供する「ペライチ」は10日、ラクスルを引受先とする第三者割当増資を公表している。調達した資金は4億9,000万円で、同日に発表されたラクスルの決算資料によれば、同社は10月初旬を目途に49%の株式を既存株主などから受け渡すことが明らかとなっている。 ペライチはインターネット技術に乏しい人でも簡単にサイト制作ができるクラウドサービス。2015年のリリース以降、40代か…

ウェブサイト制作をSaaS型で提供する「ペライチ」は10日、ラクスルを引受先とする第三者割当増資を公表している。調達した資金は4億9,000万円で、同日に発表されたラクスルの決算資料によれば、同社は10月初旬を目途に49%の株式を既存株主などから受け渡すことが明らかとなっている。

ペライチはインターネット技術に乏しい人でも簡単にサイト制作ができるクラウドサービス。2015年のリリース以降、40代から50代のユーザーを中心に中小企業や個人事業主が利用しており、今年3月時点で会員登録数は22万件。

開示された資料ではペライチの月間売り上げを約3,000万円程としており、特にパンデミック以降にプロダクト需要の成長があったことを伝えている。今後は、両社事業の親和性を基に、更なる事業開発を進めていくという。

via PR TIMES

ネット印刷のラクスルがインドネシアの同業スタートアップPrinzioに出資し、東南アジアへ進出

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東京拠点の印刷アウトソーシングスタートアップ「ラクスル」の設立者でCEOの松本恭攝(やすかね)氏が今年の Tech in Asia Jakarta カンファレンスのホールを歩き回っている時、なんだか彼に違和感を覚えた。普段、彼や他の起業家が首にかけているパスが「スタートアップ」ではなく、「投資家」と書かれたものだったからだ。これは見間違いではなかった。 これまでに5,100万米ドル以上を調達し、日…

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東京拠点の印刷アウトソーシングスタートアップ「ラクスル」の設立者でCEOの松本恭攝(やすかね)氏が今年の Tech in Asia Jakarta カンファレンスのホールを歩き回っている時、なんだか彼に違和感を覚えた。普段、彼や他の起業家が首にかけているパスが「スタートアップ」ではなく、「投資家」と書かれたものだったからだ。これは見間違いではなかった。

これまでに5,100万米ドル以上を調達し、日本におけるスタートアップの中でも最も多くの資金を集めた会社であるラクスルは今、日本国外に進出しようとしている。しかし松本氏の戦略は、他のアジア市場のローカル印刷スタートアップに投資、もしくは最終的には買収することである。ラクスルの最初のターゲットはインドネシアだ。

現在インドネシアには印刷のeコマースという選択肢がありませんが、消費者はそれを望んでいます。既存のプレーヤーは Kinkos のような物理的な店舗です。注文した品物を取りに行かねばならず、ジャカルタのような都市では交通渋滞が大変です。この『店舗スタイル』はアメリカ人や日本人が80年代、90年代に印刷していた方法です。(松本氏)

ジャカルタを拠点とする Prinzio は、2009年以来ラクスルが日本のために行ってきたことを、インドネシア向けに行おうと考えている。同社は、ユーザが最良価格を求めて値段を比較してオンラインで注文し、印刷物がユーザの玄関先まで配達されるよう従来の店舗とユーザを結びつけようとしている。同サービスの開始は1月を予定しており、最初はジャカルタを中心に提供される予定だ。

ラクスルは、East Ventures と共に Prinzio に対する40万米ドルのシード投資を主導する予定だ。

私たちは、自ら投資先を管理することができません。インドネシアに拠点が無いからです。ですから地元のVCパートナーが必要だったんです。東南アジアで活動している、いくつかの日本のVCに私たちを支援してくれるよう頼んでいるのは、こういう訳からなんです。(松本氏)

East Venturesは、全額に対して5万米ドルを投資する予定で、ラクスルは残りの資金を提供する予定だ。この投資によって、ラクスルは Prinzio の20%の株式を獲得することになる。

Prinzio の設立者で CEO の Riky Tenggara 氏は、Tech in Asia に次のように語った。

最初にすべきなのは、才能ある人材を雇用することなのは明らかです。資金の大半は運営と販売促進に費やす予定です。

Tenggara 氏は、aCommerce にシニアプロダクトマネージャーとして加わる前は、Lazada のビジネス開発マネージャーであり、ソーシング部門のヘッドであった。彼は、先月 Prinzio を設立した。

Tenggara 氏が Prinzio の売却を考えているなら、私たちが買収する可能性はあります。もし追加の資金が必要であれば、他の投資家から資金調達することも可能です。(松本氏)

主力商品は、名刺印刷ではない

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ラクスルは、つい最近2月に行われたシリーズCラウンドにおいて3,370万米ドルを調達し、松本氏によると、同社は1月か2月までには利益を出せるようになるという。

松本氏は、ラクスルが2016年末までに、さらに1つか2つの東南アジアにある印刷スタートアップに投資する予定であることを明らかにした。彼が参入を目指している他の市場としては、フィリピンとシンガポールがある。また、ゆくゆくはインドにも進出したいとしている。

ラクスルはIPOを目指しているのだろうか? 彼の口は閉ざされたままだったが、現在同社には十分な資金があるという。

現在ラクスルは、日本に100を超える印刷パートナーを抱えており、47都道府県すべて、そして遠く離れた沖縄県までを網羅している。Prinzio は既にジャカルタの6社と提携している。

彼は収益額について明らかにしなかったが、ラクスルが「名刺企業」であるというありがちな誤った考えに反して、最も人気のある印刷アイテムはチラシであると語った。彼らの収益の60%以上がチラシによるものである。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

40億円調達のラクスル、彼らが次に目指す「リアル集客プラットフォーム」とは?

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一部報道にあった通り、印刷コマースを提供するラクスルは2月17日、第三者割当増資の発表を実施する。調達した総額は40億円で、引受先は既存株主のオプト、グローバル・ブレイン、WiL、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、ANRI、電通デジタル・ホ ールディングス、GMO VenturePartnersの7社に加え、新規株主としてリンクアンドモチベーション、グリーベンチャーズ…

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一部報道にあった通り、印刷コマースを提供するラクスルは2月17日、第三者割当増資の発表を実施する。調達した総額は40億円で、引受先は既存株主のオプト、グローバル・ブレイン、WiL、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、ANRI、電通デジタル・ホ ールディングス、GMO VenturePartnersの7社に加え、新規株主としてリンクアンドモチベーション、グリーベンチャーズ、 Global Catalyst Partners Japanの3社が加わる。

ラクスル代表取締役の松本恭攝氏によれば、調達した資金は「ラクスルの持つ印刷会社ネットワークの強化」、「マーケティング」、「海外挑戦」、「開発チームの強化」という4つの重点ポイントに投下されるということだった。また、これに伴い昨年から始動している中小企業向けの集客支援プラットフォーム事業をさらに加速させる。

ラクスルの創業は2008年。2014年2月に実施した15億5000万円の大型調達までの道のりについてはTech in AsiaのWillisがインタビューしたこの記事に書かれているので知りたい方はぜひ、おさらいいただきたい。

彼らの特徴は全国にある「眠れる」印刷機に焦点を当てたことにある。印刷比較サイトを立ち上げることで、稼働していない印刷機を持つ印刷会社をネットワーク化、空いた時間を使うことで印刷の低価格化を実現した。

さらに集客と注文を効率化する印刷コマースサイトを立ち上げることで、売り上げにも貢献し、結果的にラクスルネットワークに参加した印刷会社の中には売上に対して2割増の企業も出てきているという。クリーニングやカルチャーセンターなど、既存のリアルな事業をクラウド化する事例の先駆けとして注目されている。

印刷のことなら格安・激安の印刷通販【ラクスル】名刺やチラシ印刷

そして今回の大型調達で目指すのは「攻めのラクスル」だ。彼らが強化を目指す「中小企業向け集客支援プラットフォーム」とはどのようなものだろうか。松本氏の話を交えて説明したい。

「ラクスルのお客さんってチラシとかカタログを刷ってくれる方が多いんです。学習塾やフィットネスを運営しているような店舗商売の方ですね。そういう方って半径500メートルとかが商圏だったりするんです」(松本氏)。

こういったいわゆるスモールビジネスの事業者は(私も実家が個人事業主だったからよくわかるが)広告宣伝の知識や方法に疎い場合が多い。広告代理店に頼むような費用はかけられないし、自分でデザインしてポスターを制作するようなスキルも学ぶ時間もない。ラクスルが狙うのはこのエアポケットだというのだ。

「現在、ラクスルに登録してくれている事業者は10万アカウントになります。彼らの多くは印刷が目的ではなくお客さんを呼びたいんです。こういった方々にデザインから印刷、折り込みまでを一気通貫で、しかも手の届く価格で提供したいんです」(松本氏)。

現在、ラクスルはチラシをデザインできるオンラインツールを提供している。実際に使ってみると分かるのだが、テンプレートが用意されており、簡単なパソコン操作が可能な人であれば文字を入れ替えてチラシを作ることができる。また、折り込みについても地図からポスティング範囲を選択して注文するだけで、印刷から折り込みまで自動的に実施してくれる。印刷から折り込みまで実施して数万円という価格は、確かに肌感覚的に安い。

design_ラクスル_オンライン_powered_by_Picky-Pics

「これまでラクスルはシェアリング経済の文脈で印刷会社さんの効率を高めてきました。でもこれからはフロントの価値、つまり「印刷を使うお客さん」の価値を作っていきます。現在は全体の売り上げに対して5%ほどのインパクトですが、これを早期に30%まで伸ばします」(松本氏)。

松本氏によれば、ラクスルには今、元印刷メーカーなどのマネジメント層が集まってきており、人員もCSなどを合わせると全体で100名規模に成長している。今後は現在の顧客アカウント数を10万から早期に100万アカウント規模に成長させるということだった。

会員数4万人に拡大したネット印刷のラクスル、遠藤憲一さんと要潤さんを起用したテレビCMを開始

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全国の印刷会社ネットワークをつくり、自社の印刷機を持たない仮想的な「クラウド印刷サービス」を提供するラクスルは7月1日、テレビCMを開始すると発表した。(リンク先に全動画が掲載されています) ラクスルの創業は2009年9月。提携する印刷会社は1700社にのぼり、2013年3月に開始したECサービスでは、会員数を4万人まで拡大させている。直近の2014年2月にはWiLをリードとする14億5000万円…

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全国の印刷会社ネットワークをつくり、自社の印刷機を持たない仮想的な「クラウド印刷サービス」を提供するラクスルは7月1日、テレビCMを開始すると発表した。(リンク先に全動画が掲載されています)

ラクスルの創業は2009年9月。提携する印刷会社は1700社にのぼり、2013年3月に開始したECサービスでは、会員数を4万人まで拡大させている。直近の2014年2月にはWiLをリードとする14億5000万円の大型資金調達も実施しており、今回のテレビCMによるマーケティング施策もその一環と考えられる。

リアルなビジネスをクラウド化することで集客や管理といったコストを圧縮し、成功させている同様の例としてはネットクリーニングのリネットがある。同社もまたテレビCMでの展開で話題をさらっており、リネットは坂上忍さん演じる潔癖刑事がなかなかの雰囲気を醸し出していたが、遠藤憲一さんと要潤さんが繰り広げる「職場劇場」の映像もなかなかシュールだ。

<参考記事> ネット宅配クリーニング「リネット」坂上忍さん起用のCMが公開3日で100万回再生突破ーー気になるコスパは?

ゲーム以外のメルカリやGunosy(グノシー)といったコンシューマー向けサービスのテレビCMも含め、各社それぞれのブランディングや会員獲得にテレビCMが与えている影響は興味深い。また続くスタートアップがでてくるのか、注視したい。

印刷業界に革命を起こした起業家、ラクスルの松本恭攝(やすかね)氏

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See the original story on Tech in Asia. 2008年、松本恭攝(やすかね)氏は、AT Kearneyで企業向けにコスト削減策のアドバイスをするコンサルタントとして働いていた。業務上得た経験により、同氏は印刷代こそがコスト削減に必要な費用のひとつだと考えるようになった。日本の印刷会社は約3万社あるが、市場は大企業2社がおよそ半分のシェアを独占している。同氏はこの…

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2008年、松本恭攝(やすかね)氏は、AT Kearneyで企業向けにコスト削減策のアドバイスをするコンサルタントとして働いていた。業務上得た経験により、同氏は印刷代こそがコスト削減に必要な費用のひとつだと考えるようになった。日本の印刷会社は約3万社あるが、市場は大企業2社がおよそ半分のシェアを独占している。同氏はこの寡占状態こそが非効率の元凶だと気がついた。

「小規模印刷会社がもっと印刷注文を効率的にこなせないのだろうか」ーー松本氏は思案した。

彼はインターネットを活用することでこの問題を解決できると思いつき、2009年にコンサルタントとして働く傍ら時間をやりくりし、同氏は印刷会社の印刷代比較をユーザがおこなうことができる「印刷比較」というウェブサイトを開設する。

印刷・チラシ印刷なら格安・激安印刷のラクスル|raksul

リスクに挑んだ理由は私が24歳で若かったという理由だけではありません。若い時は失うものがありませんし、私自身、自力で何かをやってみたかったのです。なので起業したのは当然の成り行きです。あまりうまく説明できませんが(松本氏)。

松本氏は印刷比較の設立にあたり、印刷業者1社1社と個別に交渉し、彼のオンラインプラットフォームに参入してもらうよう働きかけた。2010年、同氏は自身のスタートアップに集中するため AT Kearney を去る決断をする。彼はすでにコンサルティングの仕事よりも、自分の中にアントレプレナーとしての気質を感じていたからだ。

2012年、松本氏のスタートアップはヤフージャパン、ニッセイキャピタル、そしてベンチャーキャピタルのANRIから230万米ドルの資金を調達した。この資金を元に同氏は印刷比較のデータベースを刷新し、2013年3月にラクスルのリニューアルを実施する。

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ラクスルの Facebook page から。

ラクスルは、単に印刷会社の料金比較をするサイトではない。印刷に特化したeコマースサイトだ。同社は利用者の所在地、印刷量、料金そして納期をもとに、自動的に最適な印刷会社を提案してくれる。

利用者は関連ファイルをアップロードし、印刷会社に原稿を送る前の最終段階では、ラクスルのスタッフがサイズやフォーマットの設定を実施してくれる。印刷会社は印刷をし、最終印刷物を利用者の玄関先まで配達してくれる。取引が成立した印刷案件ごとにラクスルは手数料をもらう仕組みになっている。

価格比較サイトとeコマースサイトを訪れるユーザは異なります。価格比較とコマースの2機能をもったサイトはユーザにとって分かりづらいものです。そこで私たちは Raksul.com と Insatsu-Hikaku.com、この2つのサイトに分けることにしたのです(松本氏)。

ラクスルの未来は有望だった。その高い将来性から、2014年1月には WiL や GMOベンチャーパートナーズ、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、グローバルブレイン、ミクシィを含む他の投資家らから、1550万米ドルもの資金調達に成功する。ラクスルは2014年2月までに50万米ドルの売上を計上し、先月3月にはその売上は100万米ドルにまで倍増させた。現在同社は、日本国内で1700社以上もの印刷業者と提携しており、およそ40名の従業員を抱えている。

日本でのビジネス成長は上々ですし、私たちが今年目指すのは東南アジアへのビジネス展開です。東南アジアの印刷業者向け価格比較サイトを開設したいと思っています(松本氏)。

Vistaprint について耳にした人もいるだろう。しかしラクスルは同様のコンセプトを掲げていない。Vistaprint は自前の印刷機材を保有しているが、ラクスルは印刷機材を持っていない。

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印刷ポータルサイトのラクスルと、オンラインストアを提供するSTORES.jpが業務提携、会員はストアカードを無料で印刷可能に

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印刷のポータルサイトを運営するラクスルと、「STORES.jp」を運営するブラケットは、本日業務提携を発表した。STORES.jpにおいてオンラインストアを運営するストアオーナーが、ストアカードを無料で印刷できるサービスを開始する。 ラクスルが運営するオンラインの印刷代理店、「ラクスル ザ プリントエージェンシー」は、全国に存在する1,400以上の印刷会社と取引しており、印刷会社の空き時間を有効活…

stores印刷のポータルサイトを運営するラクスルと、「STORES.jp」を運営するブラケットは、本日業務提携を発表した。STORES.jpにおいてオンラインストアを運営するストアオーナーが、ストアカードを無料で印刷できるサービスを開始する。

ラクスルが運営するオンラインの印刷代理店、「ラクスル ザ プリントエージェンシー」は、全国に存在する1,400以上の印刷会社と取引しており、印刷会社の空き時間を有効活用することで、低価格・高品質の印刷物を提供するサービス。STORES.jpは誰でも簡単にオンラインストアを運営することができるサービスだ。

今回の業務提携では、「STORES.jp」の会員(ブラケットはストアオーナーと呼んでいる)に対し、ストアカードを印刷するサービスを無料でラクスルが請け負い、提供する。会員はストアの運営上必要になるストアカードの印刷発注を別のサービスに依頼することなく、一つのサイト内でショップ運営のためのツールを揃えることが可能になる。

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今回の提携では、オンラインストアでの販売促進の手段のひとつとして、印刷物の需要が喚起されることを想定しているという。今後、ラクスルとSTORES.jpによる、新たなサービスの提供も予定しているそうだ。

ラクスルは、今月前半にエンジニア・デザイナーのクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」とも業務提携を開始、クラウドワークス上で発注された名刺やチラシなどのデザインを、ワンストップで印刷まで行うことができる取り組みを提供している。