東南アジアのeコマースイネイブラーaCommerce、シリーズBラウンドで6,500万米ドルを資金調達

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共同設立者兼グループ CEO Paul Srivorakul 氏
Photo credit: aCommerce

東南アジアで e コマース関連サービスを展開する aCommerce は本日(11月20日)、総額6,500万米ドルのシリーズ B ラウンドを完了したと発表した。

このラウンドは国際的投資会社 KKR により設立された Emerald Media がリードし、オーストラリアの投資会社 Blue Sky、Telkom Indonesia の投資部門 MDI Ventures、企業の事業拡大を支援するスイスの DKSH などが引き続き支援した。チューリッヒに本社を置く DKSH はこれまでに aCommerce に金額非公開で出資し、株式の20%を取得している。

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獲得した資金は、複数の e コマースプラットフォームを使用した商品の販売・流通を可能にする aCommerce のオンラインソフトウェアの改良、現行の市場でさらなるパートナーシップの確立、マレーシアやベトナムなど新市場におけるクライアント開拓に充てられる。

現在 aCommerce はバンコクを拠点にタイ、シンガポール、インドネシア、フィリピンで事業を展開している。また、Samsung、Unilever、Nestlé、L’Oreal、Philips、Mars などグローバル企業をクライアントに持ち、各地域におけるオンライン販売を支えている。

共同設立者でグループ CEO の Paul Srivorakul 氏は声明で次のように述べている。

これらの地域でネットが取り入れられた初期の段階では、単にウェブサイトを持つだけで十分とされていました。しかし数年後には、各ブランドは販売競争に取り残されないためには広範囲に及ぶ情報に敏感になり、価格設定や顧客とのタッチポイントを総合的に上手くコントロールすることが必要だと気付き始めたのです。

同社はシリーズ B による3,000万米ドルの資金調達計画を2年前に発表していた。それからこれまでの間に DKSH との取引締結、MDI からのブリッジ資金調達を行っていた

今回の獲得額を含めると、aCommerce は発表されたもので合計9,500万米ドルの資金を調達したことになる。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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