経済ニュース「Pedia」が運営再開へーー企業M&Aなどを手がけるTIGALAが事業譲受、AI活用「Pedia Intelligence」を開発

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企業M&Aの戦略立案や事業統合などのコンサルティングを手がけるTIGALAは12月5日、ユニバーサルバンクが運営していたウェブメディア「Pedia」の事業を譲受したことを発表した。事業譲受にかかる費用は非公開。TIGALA代表取締役の正田圭氏の説明では、これまで編集に関わったチームは引き継がず、TIGALA内部で運営することになる。

Pediaは未公開企業を中心とする株式市場の情報を伝えるニュースサイトで、資金調達や企業決算、適時開示に関わる情報から起業家へのインタビューまで幅広い経済情報を掲載していた。2016年にベンチャーキャピタルEast VenturesのEIR(企業内起業)としてスタートし、その後、事業譲受を受けた株式投資型クラウドファンディングを展開するユニバーサルバンクが運営。

しかし、今年8月に同メディアを運営してきた編集長の坂上聖奈氏が退任し、同社を退社することになったため、9月に「挑戦者支援エコシステム創出企業ユニバーサルバンク、ICO情報に特化したデータベース『Pedia ICO Database』を今秋リリース」という情報を最後に更新がストップした状態になっていた。

運営を引き継ぐことになったTIGALAでは、従来Pediaが提供していた企業決算などの経済ニュース「Pedia News」を引き続き継続するほか、新たに企業情報を扱う「Pedia Intelligence」を立ち上げる計画。正田氏の説明では、具体的な公表は後日としつつ、オンライン上にある企業情報をAI(人工知能)エンジンで解析する独自のビジネスインテリジェンスツールを新たに構築する予定だという。なお、ユニバーサルバンクが計画していたICOデータベースもTIGALAで引き継ぎ、より発展したものを年明けに公開する。

TIGALA創業者の正田氏は1986年生まれの31歳。15歳でインターネット関連の事業を起業して事業売却し、企業再生やM&Aサービスなどを手がけた後の2011年に同社を設立した人物。国内スタートアップを中心に投資する若手ベンチャーキャピタリスト木暮圭佑氏が運営するファンド「TLM」にも出資者として参加しているほか、ヒカカク!などを運営するジラフの麻生輝明氏らと親交が深い。

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