
Image credit: Didi Taiwan(滴滴台湾)
中国本土で4.5億人のユーザを擁する配車サービス大手 Didi Chuxing(滴滴出行)は19日、本土外への初の進出の準備に入った。
Didi は台湾でのローンチを受けて、2013年に約2,400万人が住む台湾でローンチした Uber に続くことになる。
しかし、一般人が自分のクルマを運転する台湾では、配車アプリ進出に反対するタクシーのロビー活動が非常に強力であり、Didi は事業をこれまでと異なった方法で進めることを余儀なくされるだろう。Didi は台湾の LEDI Technology(楽迪科技)と提携し、(クルマを伴わず)タクシードライバーのみを使ってフランチャイズ運営することになる。
Uber は台湾で2ヶ月にわたり運営を中断した後、2017年初頭に一般ドライバーをすっぽかすことを余儀なくされた。現在は、正式なリムジン運営会社のみを利用している。
ソーシャル乗合サービス

CC BY-NC-SA 2.0: Via Flickr by 王顥中
LEDI Technology は、アプリ上で、Didi Taxi と乗合サービスの Didi Hitch という、2つの台湾向けサービスを展開する。
19日夜、Didi は声明の中で次のようにコメントした。
台湾のタクシードライバーは、運用効率の良さ、アイドルタイムの低さ、収入の高さから利益を享受できるでしょう。Didi Taxi は当初現金支払のみですが、次第にサードパーティのクレジットカードやモバイル決済にも対応していきます。
ベータローンチ中は、Didi Hitch の乗客とドライバーは燃料費、高速道路代金などを現金で分担することができます。近い将来には、より便利なモバイル決済に対応します。
Didi の台湾でのサービス展開前には、期待の大きかったラテンアメリカ地域でのローンチが発表されている。Didi は今月初め、ラテンアメリカ地域における Uber 最大の競合である配車アプリ、ブラジルの「99」を買収した。
【via Tech in Asia】 @techinasia
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