Ping An Group(平安集団)のプレスリリースによると、同社の子会社である Ping An Technology(平安科技)は、アジアの主要アクセラレータネットワーク SparkLabs Group と提携し、Ping An 初のフィンテックアクセラレータをローンチした。
このフィンテックアクセラレータは、SparkLabs と Ping An Technology が共同で運営する。Ping An の声明によれば、アクセラレータプログラムへの募集受付は世界中からまもなく開始され、最初のバッチには10社が採択される予定。プログラムからはセミナーやハンズオンメンターシップが、採択社には大企業ネットワーク、リソース、Ping An Technology Cloud(平安雲)などの特典が提供される。
Ping An Technology CEO の Ericson Chan(陳立明)氏は、次のように語った。
Ping An Technology は、Ping An Group にとって新技術のインキュベータです。我々のインキュベーションエコシステムにおいて、重要な部分を占めています。
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中国の持株コングロマリットの技術部門として、Ping An Technology は、Ping An Group の保険、バンキング、投資、インターネットビジネスの技術面をサポートしている。生体認証、人工知能、ビッグデータ、クラウド、ブロクチェーンといった技術の研究開発に特化している。すでに世界中の多くのトップ大学とも協業を始めているそうだ。
ビットコイン、e ペイメント、マイクロレンディングといったフィンテックのバズワードは、中国のニュースの見出しを埋め尽くしつつある。近年の中国フィンテック業界の急発展は、新興企業と老舗企業の両者に、それぞれ異なる事業機会をもたらしている。Ping An Group のような中国の主要プレーヤーは、これらの異なる事業機会から実行できることに着手し始めている。
Ericson Chan 氏は、次のように述べた。
大変ユニークなアクセラレータです。参加企業には、スケールが可能な実際のやり方で、彼らの技術やビジネスを試せる機会を提供します。Ping An Cloud のオープンなプラットフォームは、これらの企業のソリューション確立を支援するために提供されます。
このフィンテックアクセラレータのアドバイザーには Chan 氏のほか、OneConnect(金融台帳通)、韓国のハンファ資産運用、(世界銀行傘下の)国際金融公社のトップエクゼクティブなどが名を連ねている。
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